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フランス料理界の巨匠、アラン・デュカスによって厳選されたシェフの料理を堪能できる美食のイベント「フードフランス」。パリでも地方でも、その土地ならではの味を秘めたビストロは、人間的な魅力とオーセンティックな装飾、シンプルでボリュームのある料理に彩られている。第7回目となる今回のテーマは、昨年に引き続きフードフランス"ビストロ”と題して、今リアルタイムでフランスの人々に愛される様々なスタイルのビストロを伝え、フランス料理の新しい可能性とパリだけではない地方の魅力も堪能できる。

写真上・左下ともに、大阪第一弾のシェフ ローラン・プティによる料理イメージ

2006年の開催以来、来場者の数にして延べ25,000人以上にも上る注目の食の祭典が、今年も東京・大阪のブノワで 開催される。今年度大阪ではアヌシーの有名シェフのビストロ、ブリーヴの老舗、アルザスワイン街道の一ツ星店を、そして東京では注目の若手スターシェフのビストロと最優秀ブラッスリーをパリから、またビストロノミーで評判のMOFシェフをボルドーから紹介する。さらに今年からの新たな試みとして、それぞれの来日シェフによる、日本の厳選食材を使ったメニューが用意される。沖縄のアグー豚や丹波の黒鶏、岡山のザリガニなど、日本の特選食材が来日シェフの腕でどのようなフランス料理に生まれ変わるのかが楽しみだ。早速、5月24日(木)〜29日(火)まで大阪で開催される第一弾をご紹介しよう。

ローラン・プティ「カフェ・ブリュネ」
シンプルな王道ビストロ料理で食す、沖縄アグー豚


フランス南東部、パリからTGVで約3時間半、スイスやイタリアとの国境地帯でもあるローヌ・アルブ地方 アヌシーは、風光明媚な風景とともに美食と美酒の土地としても知られる。この街で現在3店舗を経営するローラン・プティが第一弾のシェフとして大阪にて腕をふるう。厳選食材に選んだのは、沖縄のアグー豚だ。
ローラン・プティは、アヌシー湖近くにオーベルジュ「ル・クロ・デ・サンス」をオープンすると、またたく間に緻密ながら大胆な発想の料理が話題を呼び、フードフランス初年度に参加した際は、シンプルだが革新的な発想の料理で多くの客を魅了、その後ミシュランの2ツ星を獲得した。その彼が14世紀に建てられた、街で一番古い建物をビストロとしてオープンしたのが「カフェ・ブリュネ」。メニューには、彼が子供の頃から親しんできた伝統的な家庭料理、例えば温かいソーセージに添えられたレンズ豆のサラダ、キャラメリゼした豚の胸肉、タルト・タタン ヨーグルトのアイス添えなど、シンプルで王道とも言える料理が並び、ローラン・プティならではのビストロ料理が楽しめる。


写真左:ローラン・プティ 右:趣のある書棚やインテリアが居心地の良さを醸し出し、記憶に残る食事を演出してくれる「カフェ・ブリュネ」店内。

厳選食材に選ばれたアグー豚は、言わずと知れた沖縄のブランド豚肉。古来中国より琉球に伝来したこの豚は、戦前まで農家の庭先に当たり前のように飼育されていた島豚だが、戦後の混乱でわずか18頭にまで数が激減し、絶滅寸前のところを「あぐー」を愛する人々の努力によってよみがえった歴史をもつ。一般豚が肥育210日に対し、約250日と長いことから大量生産ができず、希少価値が高い。アグー豚の魅力は、何と言っても赤身のうまみと脂の質の良さ。シンプルに焼き上げれば、良質な脂のこげる香ばしい匂いがふわりと立ちあがる。豚肉特有の臭みは感じさせず、しかし奥行きのある肉本来の味わいを湛えたアグー豚は、他の豚肉と比較するまでもなく、食せばその素材の偉大さに気づくだろう。栄養価が非常に高いことでも知られ、肉自体の実力も抜群。素材を活かすシンプルな王道料理を得意とするローラン・プティによる至極のアグー豚の一皿が、今から待ち遠しい。

<ローラン・プティ×沖縄アグー豚 フードフランス"ビストロ”2012/2013開催概要>
初日5月24日のディナーは、さらに沖縄アグー豚を使った一皿をサービス!

期間:2012年5月24日(木)〜29日(火)
厳選食材:沖縄のアグー豚
会場:「ル・コントワール・ド・ブノワ」
予約受付Tel:06-6345-4388
料金:ランチプリフィックスメニュー 3,600円/4,800円/6,000円(税・サービス料込み)
   ディナープリフィックスメニュー 6,000円/7,200円/8,400円(税・サービス料込み)
上記料金は、コーヒーまたは紅茶を含む
<木曜日はスペシャルディナー>
初日木曜日のディナーに限り、厳選食材を使ったメニューにはない一皿を追加でサービス。
<日曜日は"ボルドー:ペッサク・レオニャン、グラーヴ”デー>
ディナータイムに限り、"ボルドー:ペッサク・レオニャン、グラーヴのボトルワインを半額にて提供。
本ページ内の料理画像は、カフェ・ブリュネの料理イメージです。実際にフードフランス2012/2013で提供される料理とは異なります。


■フードフランス“ビストロ” 2012/2013 詳細はこちらから。
大阪「ル・コントワール・ド・ブノワ」開催プログラム
2012年9月13日(木)〜18日(火)「シェ・フランシス」(リムーザン地方) 厳選食材:明石の真鯛
2013年1月24日(木)〜29日(火)「オ・ビストロ・デ・サブール」(アルザス地方)厳選食材:熊本の黒毛和牛

 

ル・コントワール・ド・ブノワ

大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼブリーゼ 33階
ご予約Tel:06-6345-4388
営業時間:ランチ 11:00〜14:30(L.O.)
ディナー 17:00〜21:30(L.O.)

写真右:フードフランス2012/2013の会場となるル・コントワール・ド・ブノワ © Pierre Monetta