リヴァプールFWルイス・スアレスが、オールド・トラフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦で、相手DFパトリス・エブラと握手をかわさなかったことを謝罪した。11日の試合でエブラと握手をしなかった同選手は、クラブの公式サイト上で後悔の念を表している。

「オールド・トラフォードでの試合後、(ケニー・ダルグリッシュ)監督と話をして、自分が間違ったことを理解した。僕は彼やクラブ、その代表するものすべてを失望させてしまった。それを申し訳なく思っている。僕は過ちを犯した。自分がやったことを後悔している」

「僕は試合前にパトリス・エブラと握手するべきだった。自分の振る舞いを謝罪したい。この件のすべてを過去のものとし、サッカーだけに集中したい」

だが、スアレスに考えるだけの時間はあった。昨年10月の対戦でエブラに人種差別発言をしたとして、スアレスは8試合の出場停止処分を科されていたのだ。だが、11日の試合でスアレスはエブラと握手をせず、マンUのDFリオ・ファーディナンドは意図的にスアレスとの握手を避けた。また、アレックス・ファーガソン監督は次のように怒りをあらわにしている。

「スアレスはリヴァプールのような歴史あるクラブの恥だ。私は彼を二度とプレーさせないように望む。試合前のことは最悪だった。目を疑ったよ。スアレスはエブラとの握手を拒否したんだ。人種差別は真剣な問題であり、ジョン・バーンズにバナナが投げられていた時代に戻ることがあってはならない。国全体が前進したいと望んでいるんだ」

「考えてみてくれ。私は今朝(11日)、エブラと話をして、『あいつと握手しろ』と頼んでいたんだよ。スアレスから激しく侮辱されたエブラは、それをする用意をしていた。確かに、試合後にスアレスの前で祝うことは避けるべきだっただろうけどね」