中国人はマナーが悪いとよく言われるが、最近では中国人自身も少しずつ気づき始めているようだ。中国人ブロガー「グードン」さんは、「なぜ中国人はイギリスのレストランで嫌われるのか」というタイトルでブログを書き、中国人のマナーの悪さについて指摘している。

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4.中国人は「ありがとう」を言わない

 ブロガーによると、中国人は「こっちは金を払っているんだからサービスを受けるのは当然だ。わざわざ店員に感謝する必要などない」というスタンスで食事をしているという。だが、イギリスでは紙ナプキンをもらったり料理が出された時などに、頻繁にお礼を言うのが一般的だそう。

 「イギリス人が何度も感謝の言葉を口にするのは、時には表面的に聞こえるかもしれないが、それでも互いに敬意を表していることが伝わる」と言い、ブロガーはイギリスの作法を評価。感謝の言葉を言わないと、店員は「中国人はありがとうも言えないのか。マナーのない人たちだ」と思ってしまうという。

5.中国人はチップを払わない

「中国人は食べ終わった後でも何かと理由を付け、値引きを要求する。だからわざわざ多めに支払おうなどという考えはどこにもない」という。だが、イギリスでは会計時に約10%をチップとして払うのが一般的で、これを払わないでいると「中国人はケチだ」と後で悪口を言われることになるという。

 ブロガーはこれまで長年ロンドンのレストランで働いていて、同僚から「なぜ中国人は声が大きいのか。なぜ犬を呼ぶように店員を呼ぶのか。なぜ案内される前に勝手に席に着くのか。なぜ『ありがとう』を言わないのか」とよく聞かれたという。

 ブロガーはやむを得ず、「中国の店内は人が多く、声が小さいと気づいてもらえないんだ。決して悪意があるわけじゃない。それに、中国人は食事のときは賑やかなのが好きなんだ」と説明し、理解してもらったという。その上で、「欧米人の中国に対する固定観念はなかなか覆せないが、中国人がもう少し細かいことに注意すれば、そこまで見下されることにはならないだろう」と言い、同胞たちへ注意を促していた。(おわり 編集担当:西谷格)