【中国ブログ】車掌が平気で規則違反、高速鉄道「安全」なわけない
中国では8月になり、北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄路」で、全面禁煙であるにもかかわらず、車掌や乗務の警察官が車内でたばこを吸っていたことが分かり、問題になった。三更聴雨さんは自らのブログで「関係者が平気で規則違反をしていて、高速鉄道が絶対に安全などと言えるのか」と批判した。
■「中国高速鉄道、温州で衝突事故(2011年)」に関する写真
8月6日に、上海虹橋駅から北京南駅に向う高速鉄道車両内で、7日には北京南駅から上海虹橋駅に向う車内で、車掌がたばこを吸っていた。乗客が携帯電話などを使い写真を発表したことで多くの人が知り、非難の声が相次いだ。いずれの件も、当事者が謝罪して“一件落着”となった。
「京滬高速鉄路」は車内が全面禁煙だ。これまで乗客がトイレでこっそりとたばこを吸い、煙感知センサーが働いて電車が止まる事態が何回か発生している。車掌は乗客のいないコンパートメントなどで喫煙していたとされる。
三更聴雨さんは、高速列車内を全面禁煙にするに当たり、鉄道当局は、他の乗客の健康への影響だけでなく、「安全性に対するリスクもある」、「機器が故障する可能性も否定できない」などと説明していたと指摘。さらに、7月23日に多数の死傷者を出す高速鉄道の事故が発生したことで、政府・鉄道部部長は「高速鉄道は絶対の安全性を確保せねばならない」、「事故の教訓を真剣に受け止める」、「危機意識と責任感を高め、各安全措置を必ず実行せねばならない」と発言したことも喚起した。
三更聴雨さんによると、鉄道当局とその最高責任者の発言を論理的に組み合わせれば、現場の職員に安全意識がないことになる。「職員の車内喫煙は、けっして小さな問題ではない。謝罪すればすむわけではない。職員が安全のための規則を無視して喫煙することがしばしば発生している。それで、高速鉄道は絶対に安全と言えるのか。7月23日の事故の教訓をくみ取ったと言えるのか」と批判した。
三更聴雨さんは「あるいは、職員の喫煙と安全に直接の関係はないかもしれない」と論じた上で、「すでに存在する安全規則と、関連技術をきちんと使っていれば、7月23日の事故は『おこりえなかった』」と主張。「事故の真の原因は、安全と責任の意識の欠落」との考えを示した。
三更聴雨さんは、温家宝首相の「(わが国の)高速鉄道は安全性が欠落していたことで、信用を失った」、「口先で信頼できると唱えてもだめだ」などの言葉も引用。乗務員が規則に違反して車内で喫煙をしているようでは、安全性に対する鉄道当局の説明を聞いても「安心できない」と主張した。(編集担当:如月隼人)
