外務省は8月10日、中国人の個人観光ビザ申請の発給要件を2011年9月1日から追加緩和すると発表した。2010年7月にも発給要件は「一定の職業上の地位および経済力を有する者」に緩和されていたが、今回はそこから「役職」に関する条件が外され、「一定の経済力がある者」となる。また、滞在期間も15日間から30日間に延長される。

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中国人の「日本観光」意識調査2011年7月 第6回

(1)中国人向け観光ビザ、発給条件がいっそう緩和

 日本を訪れる中国人観光客が更に増加しそうだ。

 外務省は8月10日、中国人の個人観光ビザ申請の発給要件を2011年9月1日から追加緩和すると発表した。

 2010年7月にも発給要件は「一定の職業上の地位および経済力を有する者」に緩和されていたが、今回はそこから「役職」に関する条件が外され、「一定の経済力がある者」となる。また、滞在期間も15日間から30日間に延長される。

 日本政府観光局によれば、中国からの訪日者数は2010年で141.3万人(前年比40.4%増)。2011年9月1日からの追加緩和により、中国人観光客の更なる増加が見込まれる。

(2)中国人観光客が思う「日本のココがスゴイ」

 中国経済の伸びや日本政府による緩和策を背景に、増加する中国人観光客であるが、日本を訪れた中国の人々は、日本に対してどのような印象を持ったのだろうか。

 サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が2011年6月1−15日にかけて、「日本への観光」をテーマに中国全国の6000人を対象に行ったインターネット調査で、実際に日本に行ったことがあるとした1045人に、「日本に行って“スゴイ”と思ったことは?(複数回答)」を聞いたところ、次の回答を得られた。

<日本に行って「スゴイ」と思ったことは?複数回答)>道路など、街が清潔:51.2%トイレが清潔:47.9%接客のレベルが高い:44.3%人が礼儀正しい:42.9%食べ物がおいしい:40.8%コンビニが多く、商品も豊富ですごい:37.8%みんなマナーを守る:37.1%自然や景色が素晴らしい:35.8%なんでも時間通り:33.3%公共サービスがすごい:33.0%自動販売機が多い:27.0%女性がみな化粧をしている:25.7%日本のファッションがすごい:23.3%神社・仏閣がすごい:22.9%物価が安い:22.4%商品の包装:20.4%ドラッグストアの安さと品ぞろえ:20.1%日本人が優しくて親切で、寛大:19.5%治安が良すぎてすごい:18.1%スゴイと思ったところはない:1.6%その他:1.5%

【訪日観光経験ある中国人に聞く】日本に行って「スゴイ」と思ったことは?―属性分析も可能

 最も多かったのは「道路など、街が清潔」で51.2%。「トイレが清潔」は二番目に多く、47.9%。「接客のレベルが高い」は44.3%で三番目に多かった。

 日本人にとっては見慣れた光景も、中国の人々にとっては異文化体験となる。綺麗に掃除された街や、至る所に設置された自動販売機、商品を包む精緻な包装や、時間通りに発着する電車など、すべてが新鮮な体験であり、「日本を訪れてよかった」という満足感につながると考えられる。

(3)女性の方が「日本の清潔感」をより評価

 概ねの選択肢において、男女の間に大きな差は見られなかったが、いくつかの選択肢で男女差が見られた。たとえば、「トイレが清潔」と回答した男性は46.2%であったのに対し、女性は51.2%。「道路など、街が清潔」は男性が48.2%であったのに対し、女性は56.7%であった。女性の方が「日本の清潔感」をより評価しているようだ。

 また、「食べ物がおいしい」は男性が37.9%であるのに対し、女性は46.0%。「ドラッグストアの安さと品ぞろえ」は男性が17.2%であるのに対し、女性は25.5%となった。

 これらの調査結果から、男女間における感性の違いが透けて見えてくる。商品購入の動機や、使用後の感じ方なども、男女間で異なっている可能性が十分にある。販売の際のセールスポイントやキャッチコピーなども、男性客と女性客で使い分けることも有効となりそうだ。(編集担当:森川慎一郎・サーチナ総合研究所研究員)