インテルの首脳陣が9日、FWサミュエル・エトーの獲得を目指すアンジ・マハチカラの関係者との会談に応じた。アンジはインテルに3000万ユーロ(約32億9000万円)の移籍金を、エトー本人に手取りで年俸2000万ユーロ(約21億9000万円)の4年契約という破格の条件をオファーしている。

エトーはトップレベルでのプレーを望んでいるが、ダブリンでの親善試合以降、何かが壊れてしまった。マンチェスター・シティ戦後、エトーはマッシモ・モラッティ会長と長時間にわたって話したが、望んでいた返答をもらえなかったのだ。

インテルとあと2年間の契約を残しているエトーは、もう1年間の契約延長を望んでいたようだ。もしくは、インセンティブの形態を変更することを求めたと見られる。だが、モラッティ会長はそれに応じなかった。

9日の会談に臨んだアンジの関係者は4名。その中には元レアル・マドリーのプレドラグ・ミヤトヴィッチ氏もいた。インテル側はマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が出席し、インテルの財政部門を担当するリナルド・ゲルフィ副会長も参加。エトーの代理人であるクラウディオ・ヴィゴレッリ氏も同席している。

ブランカTDはオフィスから出た後、『ガゼッタ』の記者陣に対し、「非公式な会合だった。我々は彼らのオファーを聞いたが、重要な選手であるため、1日で交渉がまとまることなどない」とコメント。その後、同TDはモラッティ会長のオフィスで相談している。

そのモラッティ会長は9日夜、「オファーはばかげたものではない。私が評価することではないよ。というか、インテリジェントで興味深く、選手の価値に見合ったオファーだね。あとは我々と選手が評価をすることだ」とコメントした。