ペニオクでお目当ての商品を確実に落札するコツは？狙い目の商品、時間帯は？内情を知る運営者に直撃

新品の家電製品や金券が90％オフなどあり得ない破格で手に入るとして、今大注目のペニーオークション。様々なサイトが乱立し、実際にオークションに挑戦する人も増えているが、中には「競争相手が多くて全然落札できない」「コインばかり消費して結局損している」と感じている人もいるようだ。しかし、落札できず涙をのむ人がいる裏には、激安・爆安な値段でお目当ての品をゲットしている人が確実にいるわけだ。どうすればペニーオークションの「勝ち組」になれるのか。落札するコツはあるのか？業界の裏事情をサイト運営者に直撃した。


今回取材に応じてくださったのは、可愛らしいキャラクターが随所に登場する「いただきオークション」を運営する株式会社メディアビューのN氏だ。サイトは今年7月の開設以来、一日数百人を超えるペースで着実に会員が増えているという。

「いただきオークション」の人気の秘密は、他社にはない「コイン保証」だ。例えば一万円以上のコインを購入し、一度も落札できずにコインを使い切ってしまった場合、初回に限り、なんと消費した全額分のコインが戻ってくるのだという。これなら初心者も安心して始められそうだ。


出品される商品は全て新品で、中には発売当日のゲームも出品されるというから嬉しい。大型テレビやiPodなどの家電製品に限らず、ケーキなどのスイーツも扱っており、毎月15日と30日は「スイーツの日」として落札したスイーツ商品にプラスコインが付いてくる、お得なキャンペーンも実施している。



さて、いよいよ本題だ。どうしたらペニーオークションで確実に競り落とすことができるのか。何か落札するコツはないのか。

「うーん…」と返答に渋るN氏。しかし記者の執拗な問いかけに観念したのか、重い口を開いてくれた。「そうですね…落札の仕方のコツとしては、一点集中ですね。」

一点集中？なんだか競馬みたいだ。N氏によれば、色々な商品に同時に手を出すより、「これだ！」と狙いを定めた一つの商品に入札し続ける方が、落札できる可能性がグッと高まるとのことだ。確かに、昔から「二兎を追うものは…」云々と言うし。

しかし、ライバルも同じように入札をし続けてきたら？長期戦になるし、いずれコインが尽きてしまうのではないか。そんな記者の疑問に、N氏は「駆け引きも大事です」とこっそり耳打ちしてくれた。

オークションの最中、自身のハンドルネームを変えることができるのだが、最近はその際に、自分の名前の後に「絶対に引かない！」「コインがあと○○枚です」といったメッセージを入れる人がいるのだそうだ。そうして相手の動向を探ったり、諦めさせたりするのだという。例えば、「スズキ＠コインあと50枚あるから負けね〜よ」といった具合だ。

なるほど、単純なクリック合戦かと思いきや、そうした心理戦もあるとは意外だ。オークション自体が楽しそうだ。そして、狙い目の時間帯もあるという。N氏によれば、「いただきオークション」では午前中が比較的空いており、人気商品が意外と安く手に入る可能性が高いという。曜日別に見ると、特に日曜日は参加者が少ないということで、金曜土曜あたりは参加者が増えるそうだ。


さらに、落札しやすい商品というのもあるらしい。それは、iPod nanoなど定価が比較的安いものだ。「いただきオークション」ではたいていの商品は定価の10分の1、つまり9割引の値段で落札されるそうだが、大型テレビやパソコンなど「定価10万円のものが1万円以下で落札できる！」といったものは人気で、ライバルが多い。一方、定価が1万円程度のものはライバルが少なく、比較的早く落札される傾向にあるという。


まとめると、日曜午前に金額の低めの商品一点に狙いを定めて、ハンドルネームでうまく駆け引きをしながら根気強く攻めていけば、確実！とは言わないまでも、かなりの高確率でお目当ての商品を落札できるということだ。

もちろん、何よりの大前提として「サクラ等一切使っていない、信頼できるペニオクサイトで始める」ことが大事だ。「いただきオークション」では最近、5万円の商品券をコインわずか30枚＝2250円で落札されるといった事例があったそうだ。

「いただきオークション」では今後、スイーツ商品に限らず、iPodやゲーム機にもプラスコインをつけるなどのキャンペーンを行うほか、初心者限定のオークションも増やしていき、まだペニーオークションを始めていない人や、他社で落札できずいい思いができなかった人たちにも十分満足できるオークションサイトを目指すとしている。「いただきオークション」で、ペニーオークションの勝ち組になろう！

（TechinsightJapan編集部　鈴木亮介）