小さな文字に込められた、大きな想い

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豆粒、豆本、豆知識・・・、豆と言えば小さい物の代名詞だ。
そんな豆に文字を刻んで販売しているのが、愛知県名古屋市の『株式会社ありがとう』。
代表的な商品は、食べられる名刺の『タベルメ』。落花生の殻に社名・氏名・電話番号などを印字して、まさに名刺代わりのメッセージを伝えてくれる一品である。開始当時は名刺としての利用が多かったが、今では純粋なメッセージの依頼も増え、全体の8割を占めるほどだという。特にホテルや旅館、飲食店、販促用などでは反応も強く、リピーターも多くなっている。
さらに、最近はお赤飯用の小豆に文字を刻んだ『幸福の種』シリーズも力を入れており、こちらも様々な豆に言葉が刻まれているという商品である。

このように豆に文字を刻もうと思ったキッカケは、老舗の赤飯屋の相談だった。赤飯の販売を伸ばすにあたって、赤飯を食べる時を考えると必然的に「慶事」であると思い当たり、そのめでたい時をもっとめでたくする為の方法として、小豆にめでたい文字を書く事をひらめいたのだ。
言葉とは不思議なもので、一旦口をついて出た言葉は魂を持つという。言霊(ことだま)といわれる概念だ。そして、そんな言葉を形にした物が文字であり、形ある文字の力は言葉以上ともいわれている。
その文字を食べ、体に文字の力が行き渡り元気が出る。これが豆に書かれた文字の効力で、『ありがとう』では『文字心(もじだま)』と呼んでいる。

世界中の全ての豆にそんな言葉達が刻まれ、それが人々に染み込んでいく。そしてそれによって身も心も元気に明るくなっていく。
「私たちの目的は儲けることではありません。食文化革命・日本文化大革命なんです」
それが、『ありがとう』の想いであり夢なのだという。
小さな豆に刻まれた小さな文字。だが、そこに込められた想いは実に大きい。

株式会社ありがとう
http://www.arigatou3.com/

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