ロクナナ社の加茂雄亮さん


話題のクリエイターを紹介する「注目クリエイター列伝」の第4回は、21歳ながらFlashクリエイター、講師、ライターと多彩に活躍中で、最近、書籍も出版されたFlashクリエイターの加茂雄亮(かもゆうすけ)さんの登場だ。

■学生時代からの仕事好き
加茂さんは、静岡県出身。まだ21歳。
WEB制作会社 ロクナナでFlash・ActionScript デベロッパー、RIA開発を担当し、イベントスピーカー、テクニカルライターとしても活躍中の若きクリエイターだ。

加茂さんが21歳という若さで、こうした様々な業務をこなせるには、ちょっとした訳がある。加茂さんは、高校生の頃から、地元静岡のDTP関連会社で雑誌編集の仕事をしていたという。その後WEB制作会社を経て、大手学習塾の広報部でコンテンツ開発にも従事していたという。

■就職、そして上京
静岡でHTMLやJavaScriptのコーディングの仕事をしていたとき、加茂さんに転機が訪れる。
ロクナナ社がAdobe社と一緒に全国各地でイベントを開催し、そのイベントに参加しロクナナ社に興味を持ったという。
そしてロクナナ社の求人を見つけた加茂さんは、すぐに面接を受け、専門学校生活最後の夏休みをロクナナ社で過ごすことになる。
「面接を受け、東京においでよといわれて、ウイークリー系マンションを借りて上京したんです。結局、夏休み中仕事して採用が決まりました。一端、卒業のため静岡に帰りましたけど。卒業後はすぐに東京に出てきました。」

加茂さんは、クリエイティブやロジカルな仕事が大好きだそうで。若くして働くことには、抵抗は全くないという。
「中学生の頃からパソコンは使っていまして、ホームページとか作っていましたね。」
ロジカルな仕事が大好きな加茂さん


■挑戦することが面白い
現在の仕事は、研究に近い作業になっているという。
「ActionScript 3.0は、面白い技術で、2.0とは違って新しい技術をどんどん取り入れたり、プログラム言語として厳密な規格に進化しているところが、自分にあっていると思っています。勉強することが山ほどあるのがうれしいですね。」

加茂さんは、挑戦することが好きだそうで、今、したいことは海外での仕事だそうだ。
「最近は、日本では限界があるのではと思っていたりします。プログラムや規格は、海外主導だったりするので、世界(海外)に出て仕事をしてみたいですね。」

海外で仕事してみたい理由を聞いてみた。
「今の日本は落ち着いた感があって、惹かれる企業や仕事が少ないんです。実際には、海外に何があるのかわかっている訳ではないのですけど、何かをしたいというより、世界に出てまず挑戦したいって気持ちが強いみたいです。あとは、日本で英語を勉強するより現地で強制的に身につけたほうが、体に馴染む気がします。人間、どうしてもやらなければならない状況に立たされれば、何でも自然と覚えます。言語や仕事も同様です。」

■書籍について
「ActionScript 3.0エラーアーカイブス(ソシム)」という書籍を、最近、出版されたとのことで、書籍について伺った。
ActionScript 3.0 エラーアーカイブス コンパイルエラー・コンパイラ警告・ランタイムエラーの解法
加茂雄亮(株式会社ロクナナ)
ソシム
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おすすめ度の平均: 5.0
5 ASやるなら持ってて絶対損はない。

「執筆は楽しくできました。思っていたより、検証とかに費やす時間が多くて大変でしたけど。書籍作りは新鮮でしたが、思っていたより作業は地味でしたね。」
今回、書籍を出した理由を伺った。
「AS3.0は、これまでエラー対処の明確な回答を集約した文献がなかったんです。とくにプログラム言語などと違って、Flash制作にはデザイナーさんが多く、プログラミング要素が増えたAS3.0は敷居も高く、エラー対処も大変だったりします。AS3.0は、やりたい言語の上位にあるけど、移行できない上位でもあるので、こうした対処方法をまとめた書籍があれば、今のクリエイターさんの役に立つと思い、まとめてみました。」

■講演活動について
加茂さんは、制作業務のほかにも、イベントなどで講師も務めている。講師などのお仕事は、どう思っているのだろうか。
「アップルストアのAS3.0の初心者向けイベントが最初で、今年6月頃からですかね。最初は、自分の上がり症を治そうと思って、社長に頼んで、挑戦させてもらったんです。
実際にやってみると、人と知り合えたりと、出会が楽しいですね。あとイベントに参加された方の役に立てるので、感謝されたり、注目されてりすることもうれしかったりします。
講演は出会いが楽しい


このほかも、執筆活動もされているが、こちらはどう思っているのだろうか。
「文章を書くのは、好きです。変な言い回しを考えたりするのが好きなんです(笑)。学んだことを理解するためには、言語化することは、とても役立ちます。ブログを書いたりするのも、そうした理由なんです。」

■加茂さんは、スーパードライ?
加茂さんは、どんな性格なのだろう
「ドライな人間です。仕事に関しては、やりたことしかやらない方ですね。やりたくない仕事を無理にやるより、自分がやりたい仕事に挑戦する方が良い結果に繋がると思うんですよ。」

■仕事スタイルは完全夜型?朝の日差しが痛い
仕事スタイルは、夜型だと加茂さんはいう。
「完全な夜型ですね。夕方6時くらいからエンジンかかる感じです。寝るのは4時くらいですかね。朝の日差しが目に痛いんです。朝はすがすがしい空気がいいといわれるんですけど、僕は苦手なんです。」

■プライベート(自宅・生活)は・・・
「掃除や家事とかは、しないタイプですかね。まかせっきりですいませんって感じです。料理は好きなのでたまにします。亭主関白タイプなんだと思います。」

■炭酸は必須アイテム
好きな食べ物を聞いてみた。
「ジンジャエールが好きです。炭酸系飲料は全般的に好きで、必須ですね。
お酒やタバコとかは、やらないです。以前はジャンクフードが好きで、大量に食べていたんですけど、健康に悪いと周りからいわれ、最近では食べないようになりました。」
炭酸は必須アイテムな加茂さん


■マイブームは健康?
意外と若い割には健康を気遣っている加茂さんだが、マイブームを聞いてみると・・・
「最近、プールですね。水泳に週1回いっています。摂取カロリーより、消費カロリーの方が多いらしく、元が華奢なのにどんどん痩せています(笑)。」

■これだけは許せない!
これだけは、許せないことを聞いてみよう。
「許せないことですか? 食事で、くちゃくちゃかむ人は嫌いかなぁ。
あ、LEDの明かりが嫌いです!赤、緑の科学な色あるでしょ。あれがダメなんです。家の時計とか電子機器のLEDが目につくと全然寝れないので、全部ベッドから見えないようにしていますね。」

■ポリシー、将来の夢
最後に、加茂さんのポリシーと将来の夢を伺った。
「ポリシーは、常にハングリー精神でいること。
将来の夢は、小学校のときは、地元静岡の釣具屋だったけど、今、東京にいるし…。きっと夢は、これからもっと、かわるんじゃないかと思っています。今は、まだ一つには決められないというのが正直な気持ちですね。決まったところ(固定した目標)には、いきたくないというとこですかね。」


加茂雄亮(かもゆうすけ)
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