「Windows 7」のユーザーアカウント制御
「Windows Vista」で不評だった機能のひとつに「ユーザーアカウント制御(UAC)」がある。ユーザーアカウント制御とは、コンピューター・ウイルスによる不正操作を防ぐために、システムに関連した設定変更やアプリケーションのインストール時に管理者権限を必要とするものだ。

「Windows Vista」は、ユーザーアカウント制御によってパソコンのセキュリティは強化されたが、管理者権限を持つユーザーでもアプリケーションをインストールするたびに確認のダイアログが表示されていたので、面倒に感じていた人もいるだろう。

「Windows 7」では、アカウントの制御が4段階で調整できるようになり、従来の既存の「Windows Vista」に比べて融通が効くOS仕様となった。


■4つのレベルでセキュリティを管理 - ユーザーアカウント制御の種類
Windows 7では、ユーザーアカウント制御の設定が下記の4段階で調整できる。ユーザーはセキュリティの強度を考慮して、自分好みのユーザーアカウント制御に設定できるわけだ。

次の場合は常に通知する
・プログラムがソフトウェアをインストールしようとする場合、またはコンピューターに変更を加えようとする場合。
・ユーザーがWindowsの設定を変更する場合。

「Windows Vista」と同じように、システムの変更時およびアプリケーションのインストール時に確認のダイアログボックスが表示される。知らないWebサイトにアクセスしたりする場合に推奨される。


プログラムがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する
・ユーザーがWindowsの設定を変更する場合は通知しない

「Windows Vista」と同じように、システムの変更時およびアプリケーションのインストール時に確認のダイアログボックスが表示される。既知のWebサイトにアクセスしたりする場合に推奨される。


プログラムがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する(デスクトップを暗転しない)
・ユーザーがWindowsの設定を変更する場合は通知しない。

システムの変更時のみ確認のダイアログボックスが表示される。コンピューターのデスクトップを暗くする際に時間が掛かるときのみ選択するとよい。


・次の場合は通知しない
・プログラムがソフトウェアをインストールしようとする場合、またはコンピューターに変更を加えようとする場合
・ユーザーがWindowsの設定を変更する場合

「Windows Vista」でいう「UAC無効」の状態と同じ。有効にするためには、OSの再起動が必要となる。


デフォルトでは、「プログラムがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する」に設定されている。


参考:
マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ
Windows 7 ホームページ

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