子ども達に宇宙からの贈り物 「きぼう」の種提供の民間プロジェクト始動
子ども達に、宇宙からの贈り物。宇宙や科学への関心を深めてもらうためのプロジェクトとして、全国6千校を対象に行うという。


株式会社リバネスと株式会社ベネッセコーポレーションは、幼児から高校生を対象に、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟に保管された植物の種を活用した、教育プログラムを提供すると発表した。現在、このプログラムへの参加を希望する幼稚園・保育園・小学校の先行募集と、中学校・高等学校の二次募集を行っている。

これは、宇宙航空研究開発機構(=JAXA)の公募による国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の協力を受けて実施されるもの。シロイヌナズナ(アブラナ科)とミヤコグサ(マメ科)という、世界中で研究が行われている2種類の植物の種子を6か月間国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟にて保管後、地球に持ち帰る。そして、それらの種子を各学校に配布し、育ててもらおうというものだ。

シロイヌナズナの種子は公募により選ばれた幼稚園、保育園と小学校に配布され、同様にミヤコグサの種子は中学校・高等学校に配布される。その後、各学校で種子を観察し、記録を付けていく。

そして、ベネッセが行う幼稚園・保育園と小学校向けのプログラムは「ベネッセコーポレーション宇宙のたね大実験ミッション2009」、リバネスが行う中学校・高等学校向けのプログラムは「宇宙教育プロジェクト宇宙種出前実験教室2009」という名称でそれぞれ実施する。

今年、2009年はガリレオが自作の望遠鏡で宇宙を研究してからちょうど400年目にあたることから、世界天文年として定められている。また、7月22日には皆既日食があり、さらには国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟での若田宇宙飛行士の長期滞在の開始など、宇宙に対する社会の興味関心が高まる年である。そうしたことから、より多くの人々が宇宙と生命に対する興味をもつきっかけをつくるべく、今回のプロジェクトが発足した。

全国の児童、生徒が宇宙種を使って研究を行うこのプログラムを通して、科学への興味・関心を深め、楽しく理科を学ぶきっかけとなることが期待されている。

プロジェクトへの参加はベネッセとリバネスのホームページでそれぞれ受け付けている。学校・団体だけでなく、家族単位での応募もできるという。

(編集部 鈴木亮介)

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【参照】
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=36170