ドコモやソニー・エリクソンからグーグル携帯が来年(2009年)に発売されるという発表が続いています。
グーグル携帯と呼ばれてもいるケータイ(スマートフォン)は、Android(アンドロイド)と呼ばれるグーグルが提唱する携帯電話用のプラットフォームです。

今後、ケータイ市場で大きな勢力となりそうな、このAndroidですが、普通ののケータイやスマートフォンとはちょっと違うようです。

今回は、このAndroidについてみてみましょう。


■Androidは、OSじゃない
2007年11月、米グーグル社(Google Inc.)が発表した無償で利用できる携帯電話用のプラットフォームです。

プラットフォームとは、私たちがパソコン上で使っているアプリケーションソフトを動作させるOSや環境、設定のことを指します。よくOSと同意と思われがちですが、プラットフォームはOSも含む動作環境のことです。

携帯電話用のプラットフォームとしたは、マイクロソフトのWindows MobileやシンビアンのSymbian OSなどがあります。

Linuxをベースとして、無償で利用できることが大きな特徴です。

■Androidは次世代のケータイ?
Androidは、Android社をグーグルが買収した後、発表されています。

2003年10月:米Android社 発足
2005年08月:米グーグル社がAndroid社を買収
2007年11月:Open Handset Alliance(以下OHA)からAndroidプラットフォームが発表とSDK(開発環境)提供開始
2008年02月:Android SDKの新バージョン公開

OHAは、グーグル、クアルコム、T-モバイルなどで設立されて規格団体で、2007年11月に発足され、グーグル、HTC、Intel、KDDI、Motorola、NTTドコモ、Sprint Nextel、T-Mobileなど34社が参加してスタートしています。
2008年12月には、新たに、ソフトバンクモバイル (Softbank Mobile)、ソニー・エリクソン、東芝 (Toshiba)、Vodafoneなど、14の企業が参加を発表しています。

ソフトバンク、ソニエリ、東芝、Androidを推進するOHAに参加 - マイコミ
Google Android用携帯アプリ作成のための基礎知識 - @IT


■Android端末が登場
世界初のAndroid搭載端末は2008年10月22日、「T-Mobile G1」(HTC製)が全米向けに発売さています。
また、ソニー・エリクソンが2009年夏にリリースする計画が進行しているほか、日本国内キャリアへのスマートフォン端末の提供でもしられるHTC社も2009年夏のリリースに向けてAndroid端末の製品化を計画しているそうです。
こうした海外での動向をうけ、日本国内でもNTTドコモが2009年にAndroid搭載端末を発売すると発表しています。

ソニー・エリクソンとHTC、2009年のAndroidフォンを準備中 - 毎日新聞
NTTドコモ、2009年に「グーグル携帯」発売 - AFPBB News


■グーグルが根ざすモバイルの世界
Androidは、グーグルのインターネットサービスをモバイル環境でも提供するためのプラットフォームともみられています。現在のスマートフォンもインターネットとの親和性が既存ケータイより高いのですが、グーグルをはじめとするインターネット企業が提供するすべてのサービスが利用できる訳でありません。つまり、まだモバイル(ケータイ)環境ではインターネットを十分に活用できる環境が整っていないといえます。

グーグルはAndroidによりモバイル環境でもインターネットを介して、「情報の取得」、「コミュニケーションやコラボレーション」、「安心できるビジネスや商取引」を実現させようとしています。

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