次のゲームはレトロゲーム専門店「スーパーポテト秋葉原店」でゲーム対決。ゲームはファミコンソフト『ギミア・ぶれいく 史上最強のクイズ王決定戦』。いよいよもってコードギアスは無関係であります。勝負はよゐこ有野の勝利で終わり、罰ゲームはまたしてもサンドウィッチマン&三宅チームに。

罰ゲームは5つ出される中古ファミコンソフトの中から、1つを選んで自腹で勝者チームにプレゼントするという内容。最終的にファミコン世代ではない三宅ひとみが、可愛いという理由だけで『ロックマン4ゴールドカートリッジ』を選択。値段は出されたソフトの中では最も高額な59万円!(スーパーポテト価格)
(アメザリ平井)「世の中に8本しかないソフトー!(大はしゃぎ)」
と、超高額ソフトを指さしながらアピールしてましたが、実際のお買い上げシーンは華麗にスルーされてました(まあ、買いませんよね)。

ここで「魅惑のギアス能力」というコードギアスの紹介映像がインサート。出演者の面々は、スーパーポテト店内でこの映像を鑑賞してました。ここでも皆さん興味津々の様子でしたが、コメント部分はカットされていたので、どんな感想を持ったのか具体的には不明です。

最後は「山本耳かき店」で対決。
(アメザリ柳原)「ここはざっと見回していただいたらわかりますように、浴衣姿の女の子が、なんとこの和室で、耳かきをしてくれる専門店!」
(サンド伊達)「うおーっ、すげえ!」
(サンド富澤)「おっしゃー!」

ゲーム内容は「コードギアスお宝DVD探し」。コードギアスの未公開映像が入ったDVDをサンドウィッチマン&三宅チームが隠し、有野&夏川チームが3分以内に見付けられれば勝ち。見付からなければ、サンドウィッチマン&三宅チームの勝ちというルールです。隠し場所は「山本耳かき店」の店内部屋3つ分。

対決は、お店のお姉さんが着ている和服の帯に隠されたDVDを夏川純が見付けて、有野&夏川チームの勝利。耳かき権利もゲットしたので、2人は気持ちよさそうに耳かきをしてもらいます。その様子を左下の別ウィンドウで表示しながら、DVDのお宝映像が流れるという展開に(映像は「コードギアスR2」の既に放映された分のダイジェスト)。耳かきとコードギアス……。すごく…シュールです。

さらにその後、未公開映像(今後放送されるの9・10話の映像)が流れ、最後の罰ゲームでサンドウィッチマンが東京アニメセンターでネタを披露という流れに(全然罰ゲームという感じではないんですが)。

ネタの内容は、いつものサンドウィッチマンのノリ全開で、
(サンド伊達)「サンドウィッチマンのショートコント"ラーメン"」
もはやアニメも秋葉原も関係なくなってきました。

(サンド伊達)「いやー、トミ子お腹空いたね、どうする何食べる?」
(サンド富澤)「私、みきおと一緒でいいよ」
(サンド伊達)「一緒でいいのか、この店はラーメンが旨いんだ」
(サンド富澤)「そうなんだ」
(サンド伊達)「ラーメンでいいな? すいません、ラーメン2つ」
(サンド富澤)「私もそれで」
(サンド伊達)「4つ来ちゃうぜ(ここでキメ顔)」
(伊達&富澤)「ハイ、コードギアス!」

という感じ。全部でネタは3つ披露され、最初の2つは「ハイ、コードギアス!」というかけ声で締めるという形を取ってましたが、最後のネタでは省略されてました。コードギアスのことをよく知らないサンドウィッチマンには精一杯だったと思いますので、「ご苦労様です」としか言いようがありません。

東京アニメセンター内では一般ギャラリーもいましたが、普通にネタとして楽しんでいた様子。アニメ関連施設で披露するネタとしてはどうかと思いますが、M-1チャンピオンの芸はしっかり笑いを取ってました。

●よゐこ有野のブログ炎上を考える
私はコードギアスは全話見ていて結構楽しんでいるのですが、この特番に怒りを覚えるようなことはありませんでした。むしろ芸人さんたちが多少なりとも興味を持ってくれたことが嬉しく思えたほどです。確かにコードギアスのファンから見れば特番の内容はツッコミどころ満載でしたが、アニメ本編と切り離して見れば問題ないように感じました。最初からバラエティのノリでしたしね。

結局、怒っているのは一部の熱狂的なファン(信者さんたち)だけという気がします。その気持ちは分からなくもないですが、過剰に反応しすぎだったのではないかと。ブログ炎上のきっかけとされる「シンナーとかで消したらいいから」のコメントも悪意はゼロだったと思いますし、そもそもよゐこ有野といえばアニメ好きとしても知られてますので、あのコメントは芸人としての仕事をしたまでのことでしょう。

この特番は、関東では2%とさほど変わりませんでしたが、関西では8%という通常の2〜3倍の視聴率を叩き出すという結果も残しています。好意的に見れば「コードギアス」という作品を世に広めた番組であったとも言えるでしょう。ファンならむしろ喜んでもいいのではないでしょうか(黒歴史にしたい向きも理解できますが)。

確かにファンにとっては微妙な内容の特番でしたが、「一般にもっとコードギアスを広めたい」という制作サイドの願いがたまたまこういう形になったと、笑って許すのもアリかと。「コードギアス」のメディア戦略は迷走しているようですが、本編は普通に面白いと思いますので、なんとか頑張っていただきたいものであります(色々な意味で)。

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レッド中尉(れっど・ちゅうい)
プロフィール:東京都在住。アニメ・漫画・アイドル等のアキバ系ネタが大好物な特殊ライター。企画編集の仕事もしている。秋葉原・神保町・新宿・池袋あたりに出没してグッズを買い漁るのが趣味。

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