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【カオス通信】違和感だらけのアニメDVD宣伝コピー
2008年05月09日10時00分
アニメ関連の情報は、仕事がらみで届くメルマガを見たり、アキバ系ニュースサイトをチェックしたり、秋葉原を巡回したり、業界関係者に話を聞くなどしてチェックしているわけですが、以前からどうにも気になって仕方がないことがあります。それはアニメDVDの宣伝コピーに「またまたご冗談を」と言わざるを得ないフレーズが度々見られる点です。今回はこのことについて一度ツッコミを入れておこうと思います。
■違和感フレーズ其の1:「○○のDVD発売決定!」 〜全ては計画通り〜
現在放映されているテレビアニメは、DVDを売ることが主な目的であることは明白です。人気があろうがなかろうが、最初からDVDの販売は計画に織り込み済みなわけです。なのにまるで取って付けたかのように「待望のDVDがリリース!」とか書いてしまうのは、手前味噌というか自作自演というか、なんとなく視聴者がバカにされている気がします(私だけ?)。まあ、どんなにダメな作品でも何本かは売れるのでしょうから、買いたい人には朗報なのかもしれませんが……。
ハッキリ言って、DVDは人気作だけで十分。売れないDVDは産業廃棄物にも等しいので、エコの観点からもDVD販売ありきのアニメ制作は今すぐ止めるべきでしょう。
■違和感フレーズ其の2:「完全限定生産」 〜売れてしまえば限定解除〜
「完全予約限定生産」とか、「完全期間限定生産」といったフレーズに踊らされ、高価なDVD-BOXを思い切って買った直後に同一内容の廉価版BOXが発売されて涙目というケースを私は知っています(号泣)。「もう二度と出ない!」とか「最初で最後のチャンス!」といったフレーズも枕詞のように使用されますが、これほど鵜呑みにしてはいけない言葉も珍しいでしょう。ソフトを売る側にとっては、売れれば万事OKなのでしょうが、早期に買ったことを後悔させるような商売は本当に止めていただきたいものです。
■違和感フレーズ其の3:「○○が話題となった」 〜何が話題だったのか不明〜
“○○”に入る部分が本当に話題だったケースは、実はそれほど多くありません。多くの場合は単なるセールス文句に過ぎず、その作品のファンでさえ「そう言えばそんなこともあったかな」と、ボンヤリ思い出すだけということもしばしば。この傾向は、作品がマイナーになればなるほど強くなるようです。
要するに、商品をできるだけ良く見せるための手段みたいなものです。これは、仕事で明らかに面白くない作品の宣伝をしなければならない時に、自分も不本意ながら使ってしまうことがあります。読者に真実を伝えようと、なるべく遠回しに書いたりもするんですが、編集部の最終チェックで修正を入れられたら手の打ちようがないんですよね(泣)。マスコミ各種媒体には、様々な力の影響が確実にありますので結局は無難に褒めて終了になることが多くなるのであります。これでは雑誌とか売れなくなるわけですよ(自戒も込めてメモ)。
■違和感フレーズ其の4:「アニメファン必見」 〜アニメは全部見なくても大丈夫〜
世の中面白いアニメばかりあるわけじゃありません。見なくてもいいアニメだってあるのです。つまらないアニメを見る時間は人生の無駄遣いなので、そんな作品にはつきあわないのが正解。この「アニメファン必見」というフレーズは「DVDを買ってください」というメーカー側の希望を言い換えただけなので、基本的には無視してOK。
最近のアニメは、それなりに評判が良いので無視することはできないけれども、必死に追いかけるほどでもないという微妙な作品が多くなっている気がします。自信を持って「これは必見!」と人に勧められる作品は、本当に少なくなりました。これは最初から視聴者層を限定した作品が多くなっている影響だと思います。ニッチな中にも良い作品があったりするので全部は否定しませんが、アニメにはもっと「王道」が求められるべきという気がしてなりません。
■違和感フレーズ其の5:「あの懐かしの○○」 〜過去の資産はもうネタ切れ〜
本当に懐かしいと呼べる作品は、もうほとんどソフト化されましたので、このフレーズの使い方には今後注意が必要でしょう。これは子供の頃に好きだったアニメのDVD-BOXを大人が購入するというケースで長く使われてきましたが、もはやネタ切れの感があります。個人的には『美味しんぼ』のDVD-BOXが廉価で出たら、懐かしくて買ってしまいそうですが、パッと思いつくのはもはやそれくらい?。
■アニメソフトの行く末
現在アニメソフトはDVDで提供されるのが主流ですが、今後はどうなっていくのでしょうか。一応、次世代ディスクの決着はブルーレイの勝利で幕を閉じましたが、普及状況は発展途上という段階ですし、商売としての旨みにはまだまだ欠けています。そもそも動画はDVDで十分という意見もありますのでブルーレイ化への未来もそれほど明るくはないでしょう。
個人的にはもうこれ以上買い物で荷物を増やしたくないのでアニメは全部動画配信になってほしいとさえ思っています(勿論、面白い作品には料金を払います)。なかなか売れないアニメのソフト化で悩むくらいなら、動画配信という新しい道に活路を見いだすのが前向きな企業姿勢ではないかと思う次第。勿論、作品に惚れ込んだ場合は、DVDだろうがブルーレイだろうがちゃんと買いますので、作品の内容を一番重視していただきたいんですけどね。
■カオス通信バックナンバー
・"ガイジン"のオタク冒険旅行ツアーの真実
・アニメにおける棒読み声優誕生のカラクリ
・Perfumeの海外進出を予感させる『GAME』の完成度
・暴走バラエティ『ザ☆ネットスター!』レギュラー化でネットを強力支援
・カオス通信バックナンバー一覧
■こちらもオススメ!ライブドア独自コラム
独女通信 | オトコ魂

レッド中尉(れっど・ちゅうい)
プロフィール:東京都在住。アニメ・漫画・アイドル等のアキバ系ネタが大好物な特殊ライター。企画編集の仕事もしている。秋葉原・神保町・新宿・池袋あたりに出没してグッズを買い漁るのが趣味。
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■違和感フレーズ其の1:「○○のDVD発売決定!」 〜全ては計画通り〜
現在放映されているテレビアニメは、DVDを売ることが主な目的であることは明白です。人気があろうがなかろうが、最初からDVDの販売は計画に織り込み済みなわけです。なのにまるで取って付けたかのように「待望のDVDがリリース!」とか書いてしまうのは、手前味噌というか自作自演というか、なんとなく視聴者がバカにされている気がします(私だけ?)。まあ、どんなにダメな作品でも何本かは売れるのでしょうから、買いたい人には朗報なのかもしれませんが……。
ハッキリ言って、DVDは人気作だけで十分。売れないDVDは産業廃棄物にも等しいので、エコの観点からもDVD販売ありきのアニメ制作は今すぐ止めるべきでしょう。
■違和感フレーズ其の2:「完全限定生産」 〜売れてしまえば限定解除〜
「完全予約限定生産」とか、「完全期間限定生産」といったフレーズに踊らされ、高価なDVD-BOXを思い切って買った直後に同一内容の廉価版BOXが発売されて涙目というケースを私は知っています(号泣)。「もう二度と出ない!」とか「最初で最後のチャンス!」といったフレーズも枕詞のように使用されますが、これほど鵜呑みにしてはいけない言葉も珍しいでしょう。ソフトを売る側にとっては、売れれば万事OKなのでしょうが、早期に買ったことを後悔させるような商売は本当に止めていただきたいものです。
■違和感フレーズ其の3:「○○が話題となった」 〜何が話題だったのか不明〜
“○○”に入る部分が本当に話題だったケースは、実はそれほど多くありません。多くの場合は単なるセールス文句に過ぎず、その作品のファンでさえ「そう言えばそんなこともあったかな」と、ボンヤリ思い出すだけということもしばしば。この傾向は、作品がマイナーになればなるほど強くなるようです。
要するに、商品をできるだけ良く見せるための手段みたいなものです。これは、仕事で明らかに面白くない作品の宣伝をしなければならない時に、自分も不本意ながら使ってしまうことがあります。読者に真実を伝えようと、なるべく遠回しに書いたりもするんですが、編集部の最終チェックで修正を入れられたら手の打ちようがないんですよね(泣)。マスコミ各種媒体には、様々な力の影響が確実にありますので結局は無難に褒めて終了になることが多くなるのであります。これでは雑誌とか売れなくなるわけですよ(自戒も込めてメモ)。
■違和感フレーズ其の4:「アニメファン必見」 〜アニメは全部見なくても大丈夫〜
世の中面白いアニメばかりあるわけじゃありません。見なくてもいいアニメだってあるのです。つまらないアニメを見る時間は人生の無駄遣いなので、そんな作品にはつきあわないのが正解。この「アニメファン必見」というフレーズは「DVDを買ってください」というメーカー側の希望を言い換えただけなので、基本的には無視してOK。
最近のアニメは、それなりに評判が良いので無視することはできないけれども、必死に追いかけるほどでもないという微妙な作品が多くなっている気がします。自信を持って「これは必見!」と人に勧められる作品は、本当に少なくなりました。これは最初から視聴者層を限定した作品が多くなっている影響だと思います。ニッチな中にも良い作品があったりするので全部は否定しませんが、アニメにはもっと「王道」が求められるべきという気がしてなりません。
■違和感フレーズ其の5:「あの懐かしの○○」 〜過去の資産はもうネタ切れ〜
本当に懐かしいと呼べる作品は、もうほとんどソフト化されましたので、このフレーズの使い方には今後注意が必要でしょう。これは子供の頃に好きだったアニメのDVD-BOXを大人が購入するというケースで長く使われてきましたが、もはやネタ切れの感があります。個人的には『美味しんぼ』のDVD-BOXが廉価で出たら、懐かしくて買ってしまいそうですが、パッと思いつくのはもはやそれくらい?。
■アニメソフトの行く末
現在アニメソフトはDVDで提供されるのが主流ですが、今後はどうなっていくのでしょうか。一応、次世代ディスクの決着はブルーレイの勝利で幕を閉じましたが、普及状況は発展途上という段階ですし、商売としての旨みにはまだまだ欠けています。そもそも動画はDVDで十分という意見もありますのでブルーレイ化への未来もそれほど明るくはないでしょう。
個人的にはもうこれ以上買い物で荷物を増やしたくないのでアニメは全部動画配信になってほしいとさえ思っています(勿論、面白い作品には料金を払います)。なかなか売れないアニメのソフト化で悩むくらいなら、動画配信という新しい道に活路を見いだすのが前向きな企業姿勢ではないかと思う次第。勿論、作品に惚れ込んだ場合は、DVDだろうがブルーレイだろうがちゃんと買いますので、作品の内容を一番重視していただきたいんですけどね。
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レッド中尉(れっど・ちゅうい)プロフィール:東京都在住。アニメ・漫画・アイドル等のアキバ系ネタが大好物な特殊ライター。企画編集の仕事もしている。秋葉原・神保町・新宿・池袋あたりに出没してグッズを買い漁るのが趣味。
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