韓国の外貨準備高が先月末時点で大幅に増加したことが明らかになった3日、ソウル市中区(チュング)にあるハナ銀行の偽造・変造対策センターで、職員がドル紙幣を整理している。同日、韓国銀行が発表した「2026年8月末の外貨準備高」によると、先月末時点の韓国の外貨準備高は前月より143億3000万ドル(約2兆2300億円)増え、4422億8000万ドルとなった。[聯合ニュース]

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半導体輸出の好調を受けて韓国内へのドル流入が増え、先月の外貨準備高は過去最大の増加幅を記録した。半導体輸出企業が得たドル資金が、市中銀行を経由して韓国銀行に流入した影響が大きかった。

韓国銀行は3日、今年8月末時点の外貨準備高が4422億8000万ドル(約68兆9000億円)となり、前月より143億3000万ドル増加したと発表した。統計開始以来、月間ベースで最大の増加幅となった。これまでの最大は、世界金融危機直後の2009年5月に記録した142億9000万ドルだった。外貨準備高は3カ月連続で増加した。

増加分の半分は、銀行が韓国銀行に預けたドル(預金)によるものだ。預金は7月末の231億3000万ドルから8月末には303億ドルとなり、71億7000万ドル(31%)増加した。半導体輸出の増加により、サムスン電子やSKハイニックスなどのドル建ての輸出代金が銀行に大量に流入し、余剰資金が韓国銀行に預けられた。

韓国銀行の関係者は、「金融機関の外貨預金が大幅に増えたうえ、外貨資産の運用収益や、ユーロや円など、その他の通貨建て資産のドル換算額の増加も重なり、外貨準備高が大幅に増えた」と説明した。さらに、「今年初めから韓国銀行が超過外貨支払準備金に利息を支払うようになったため、市中銀行が余剰外貨資金を韓国銀行に大規模に預けたことも大きく影響した」と述べた。実際、銀行は義務付けられた外貨支払準備金を超えて韓国銀行にドルを預けた場合でも、利息を受け取ることができる。市中のドル資金が増えたことで、銀行にとって韓国銀行にドルを預ける動機が強まったということだ。

外貨準備高のうち最大の割合を占める有価証券は、70億7000万ドル増えて3870億7000万ドルとなった。国際通貨基金(IMF)が加盟国に配分する国際準備資産である特別引出権(SDR)は157億7000万ドル、IMFに対する請求権であるIMFリザーブポジションは43億4000万ドルだった。金は47億9000万ドルで、前月と変わらなかった。半導体輸出の好調によって韓国内へのドル流入が増え、外貨準備高も拡大したことで、年初の為替レート急騰局面で低下していた為替当局の市場対応余力も再び高まった。

一方、韓国銀行は、通貨危機直後の2001年以来、25年以上にわたって公表してきた外貨準備高の世界順位を、今月から説明なしに公式資料から削除した。その背景についても事前に明らかにしなかったため、最近の順位低下をめぐる議論(5月末は13位、6月末は10位)を避けようとしたのではないかとの批判も出た。こうした指摘を受け、韓国銀行は別途説明資料を発表し、「外貨準備高の絶対額を国別に単純比較しても、経済規模や対外ポジションの違いが反映されないため、通貨危機への対応能力を判断する指標としては、分析上の価値が低い」と説明した。さらに、「IMFも今年7月、韓国の外貨準備高について『想定される幅広い外部ショックに対応するのに十分な水準』と評価した」と明らかにした。