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埼玉県さいたま市の踏切内に後続の車をとどまらせて、運転していた男性を殺害しようとしたとして52歳の男が逮捕されました。捜査関係者によりますと、男は車のロードサービスなどを行うJAFの職員だということです。

■踏切内に後続車をとどまらせ…殺人未遂

19日夕方、「news zero」の取材に応じたのは、殺人未遂の疑いで19日に逮捕された加藤研一容疑者の母親です。

加藤容疑者の母親
「台所に来て『事故っちゃった』って言って、冷静じゃなかった感じ。『警察に行った方がいいよね』と言ったから、『そうだね、行ってきた方がいいよ』って。食事もとらないで警察に出かけた」

さいたま市内の防犯カメラの映像には、連なって通り過ぎる2台の白い車が映っていました。前を走るのが加藤容疑者です。後ろの車には、赤いブレーキランプが光っているのが確認できました。

この直後、警報音が鳴り響く踏切で撮影された映像には、大破している車が…。先ほど後ろを走っていた車です。車に列車が衝突する事故が起きていました。

加藤容疑者は、故意にこの車を踏切内にとどまらせ、運転手の男性を殺害しようとした殺人未遂の疑いがもたれています。

捜査関係者によりますと、加藤容疑者は車のロードサービスなどを行うJAFの職員だといいます。

■踏切で何が…? 目撃者「回転し後ろがグシャってなっていた」

2台の車の間に何があったのか。現場となったのは、埼玉県さいたま市。大宮駅と千葉方面を結ぶ「東武アーバンパークライン」の「七里駅」と「岩槻駅」の間にある踏切です。

news zero
「事故があった現場付近ですが、車の破片とみられるものが散乱しています」

目撃者
「電車の汽笛(警笛)が今まで聞いたことがないような、ブオーンという音が何回も鳴っていた。なんだろうと思って窓の方を見たら、ガシャーンって音がして。のぞいてみたら車が回転して後ろがグシャってなっていた」

警察によりますと、加藤容疑者の車は踏切をわたったところで停車。本来、後ろを走る車は、道路交通法で進路がふさがれている場合、踏切内への進入は禁止されていますが、後続車も続けて踏切内に入ったとみられます。

すると、加藤容疑者は車を降りて被害者のもとへ。車の運転に腹を立て、注意をしたといいます。

しかし、警報機が鳴ったため加藤容疑者は車へ…。遮断機がおり、被害者も移動を始めますが、車に遮断機が引っかかってしまい動けない状態に。車から降りて外そうとしたところ、列車が来て車に衝突したとみられています。

目撃者
「消防車とか救急車がかなりの台数行った。かなり緊迫しているような感じで、警察官とレスキューの方ですかね、現場で作業していた」

被害者や列車の乗客にはケガはありませんでした。

■母親に“あおり運転された”と

事故後、現場を去り近くの実家に帰っていたという加藤容疑者。

――夕方帰ってきてどんな話を?

加藤容疑者の母親
「私が台所に立っていると『大変なことになっちゃったんだ』って。めったにそういうことを言わない子なので『どうしたの?』と言ったら『事故っちゃった』って。ご飯出してあげたら食べられなくて。“あおり運転された”から自分は車から出たんだって、そこまでは息子は言ってた」

事故直前に撮影された防犯カメラの映像では、加藤容疑者の車のすぐ後ろを被害者の車が走って行き、そのあとの映像では、被害者の車が、ブレーキを踏みながら走っている様子が確認できました。

加藤容疑者の母親
「(被害者が)ケガしたりとか、そういうのがなかったのは良かった。車にぶつかったっていうのは…。電車に乗っている方も大丈夫だったんですか?」

――そうですね。

加藤容疑者の母親
「そうですか」

近くの岩槻警察署に「事故を起こしたかもしれない」と出頭した加藤容疑者。警察は、実際にあおり運転があったかは確認できていないとしています。

調べに対し、「殺そうとは思っていません」と容疑を否認しているという加藤容疑者。警察は、詳しい事件の経緯を調べています。

(8月19日放送『news zero』より)