白玲戦で女性初の棋士資格獲得がかかる西山白玲=吉田祐也撮影

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 将棋の女流タイトル戦の最高位、第6期白玲戦七番勝負が22日、千葉県浦安市で開幕する。

 昨年、白玲5期獲得で女流棋士とは別制度の棋士になれる制度ができ、白玲を4期保持する西山朋佳白玲(31)(女流名人、女流王将)が防衛すると、女性初の棋士が誕生する可能性がある。挑戦者は福間香奈女流五冠(34)(清麗、女王、女流王座、女流王位、倉敷藤花(とうか))。女流の八大タイトルを分け合う2人による注目の七番勝負となる。

 将棋界には男女の区別がない棋士と、女性だけがなれる女流棋士の二つのプロ制度があるが、女性の棋士はまだいない。棋士になるには原則、棋士養成機関・奨励会で三段に昇段し、半年間の三段リーグで2位以内に入ることが条件。ほかに棋士が参加する公式戦で規定の成績を収めて編入試験を受験し、若手棋士5人から3勝する方法もある。

 西山さんは大阪府大阪狭山市出身。2019〜20年の三段リーグで14勝4敗の好成績を上げるも3位で届かず、奨励会を退会した。24〜25年に受験した編入試験も2勝3敗であと一歩及ばなかった。島根県出雲市出身の福間さんは13年に女性初の三段となったものの、18年に26歳の年齢制限を迎え退会。22年と今年の計2回、編入試験を受験したが、不合格だった。

 昨年、新たに女流棋士が棋士になる方法として、白玲を5期獲得し永世称号の資格を得た場合、棋士になれる権利を与える制度ができた。権利行使は本人が判断する。

 これまで白玲は西山さんが4期、福間さんが1期獲得している。西山さんは、防衛した際の権利行使については回答を避け、「ただ将棋に集中することが一番大事かと思う。そこは崩さず一局一局真摯(しんし)に戦っていければ」と言葉を選んだ。

 2人は12日現在で109局対戦し、西山さん51勝、福間さん58勝。進行中の清麗戦五番勝負は挑戦者の西山さんが2勝1敗でリードしており、第4局は18日に大阪府高槻市で行われる。

 大一番に向けて西山さんは「総合力が求められる。全力で戦える準備をしていく」と述べた。福間さんは「注目されるシリーズになると思う。力を尽くせるように挑めたら」と話した。