16歳横浜M・MF三井寺 J1最年少開幕弾! 秋春制新時代の1号!! J1開幕最年少先発デビュー
◇明治安田J1リーグ第1節 横浜M3―4鹿島(2026年8月7日 MUFG国立)
秋春制に移行した新時代のJが幕を開けた。明治安田J1リーグは7日、2試合が行われた。横浜MのU―17日本代表MF三井寺眞は鹿島戦の前半7分に今季J1の第1号となるゴールを決め、鮮烈なデビューを飾った。16歳4カ月5日でのJ1開幕戦先発&得点はいずれも最年少記録。試合は壮絶な撃ち合いの末、3―4で敗れたが、J新時代にニュースター誕生の予感を漂わせた。
新時代の幕開けを告げる今季1号弾を放ったのは、16歳の超新星だった。前半7分。MF三井寺はゴール左でその時を待つ。FW近藤の右クロスに反応。体勢を崩しながら押し込んだ。試合後は「ゴールを取れたことはうれしいけど、勝てなかったので悔しい気持ちが大きい」と素直に感情を吐き出した。16歳4カ月5日でのJ1開幕戦先発も、得点も最年少記録となった。
攻撃的なレフティーは、序盤から緩急自在のドリブルで果敢に仕掛けた。同18分には浮き球をヒールトラップで合わせ、起点となってFW谷村の得点を演出。歴代最多6万3960人の大観衆で膨れ上がった聖地国立は逸材が披露する多彩なプレーに何度も沸いた。後半16分に右足をつったとみられ、途中交代となったが、インパクトは絶大だった。
街クラブのフォーリクラッセ仙台(現フォーリクラッセ東北)出身。創設者として指導し、現役時代はV川崎(現東京V)や仙台などでプレーした財前宣之氏は、三井寺に「学年は関係ない。誰が見ているか分からない街クラブで、とにかく自分の価値を上げろ」と言い続けてきた。25年には東北地方のU―15リーグ最上位カテゴリーの東北みちのくリーグ1部で18試合26得点と驚異的な決定力を見せてきた。
今年4月2日、16歳の誕生日を待ってプロ契約した。横浜Mに加入した当初は戸惑いもあったが、高い順応力を発揮し、7月の宮崎合宿から序列を上げて開幕スタメンのチャンスをつかんだ。将来的な目標には「海外で活躍する」ことを掲げる。秋春制に移行し、日本サッカー界のカレンダーも欧州基準になった。リーグの新キャッチコピーは「ここから、世界だ。」。新時代の幕開けにふさわしい、ニューヒーローが誕生した。(滝本 雄大)
◇三井寺 眞(みいでら・しん)
☆生まれ 2010年(平22)4月2日生まれ、青森県出身の16歳。1メートル74、65キロ。左利き。
☆経歴 小学生時代は青森・AC弘前に所属し、宮城・フォーリクラッセ仙台(現フォーリクラッセ東北)に加入。中学から親元を離れ、寮生活。
☆年代別日本代表 U―15〜17に選出。昨年5月にはU―15日本代表としてギリシャ戦でハットトリック。同6月にはU―16日本代表に飛び級で選出され、コートジボワール戦とフランス戦で得点。
☆高校生 現在は通信制の高校に通う。リフレッシュできる趣味を探し中で「いろんな先輩に聞いてる」。
☆憧れ マンチェスターCのイングランド代表MFフィル・フォーデン。同じ左利きで試合前はプレー集を見て緊張をほぐす。背番号もフォーデンの代名詞「47」。
《データ》開幕戦で16歳4カ月5日の三井寺が先発でJ1初出場し初得点。J1開幕戦先発は21年中野伸哉(鳥栖)の17歳6カ月10日、開幕戦得点は13年石毛秀樹(清水)の18歳5カ月9日の年少記録を大きく更新した。J1得点も04年森本貴幸(東京V)の15歳11カ月28日に次ぎ年少2位。J1デビュー弾も04年家長昭博(G大阪)の18歳0カ月13日を塗り替え最年少と、記録ずくめの初陣だった。

