「すべて手放したら、自分にとって本当に大事なものがわかった」20周年を迎えて覚悟が決まったこととは?【奥 華子 インタビュー】
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年8月号からの転載です。
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路上ライブ時代から、相手の顔が見える距離感で歌を届け続けてきた奥さん。スタイルを変えることなく昨年メジャーデビュー20周年を迎えたが、その道のりは平坦ではなかったという。
「常に曲づくりに追われて、余裕がなくて。デビュー15周年を迎えたあとも全力で頑張れなくなり、こんな自分じゃ『応援してください』なんて言えないなと思ってしまったんです。そこでライブ活動もファンクラブやレギュラーラジオも終了して、コロナ禍で社会とのつながりもなくなって。そうやってすべて手放したら、自分にとって本当に大事なものがわかったんです。私は目の前の人たちに向けて歌い、その人たちの喜びや感動をエネルギーにしてきた。それでしか生きている実感が得られないんだ、と。20周年を迎えて、やっと覚悟が決まりました」
7年ぶりのオリジナルアルバムは、奥さんの今の気持ちが詰まった一枚に。
「最初は会いたいと思うから一緒にいたけれど、いつしかひとりの時間が欲しくなり、素直に会いたいと思えなくなっていて。会いたいと思える人がいること自体が奇跡。そんな思いが、タイトル曲だけでなく、アルバム全体のテーマになりました」
心にすとんと落ちる歌詞も、奥さんの持ち味。
「簡単な言葉で、深い意味のある詞を書きたくて。メロディとのマッチングも大事で、自分の声が一番よく響くところに印象的な歌詞を乗せています。昔は恋愛ものの小説やエッセイから、歌詞のヒントを探すことも。中でも、益田ミリさんの世界観が好きですね」
9月からは、全国12カ所をめぐる弾き語りツアーも開催する。「アルバムの曲を聴いてもらうのが楽しみです。ピアノひとつで私ならではの世界観を作れるよう、このツアーで弾き語りをもっともっと極めたいです」
取材・文:野本由起 写真:キムラタカヒロ
おく・はなこ●千葉県出身。路上ライブの驚異的な集客が話題となり、2005年にメジャーデビュー。06年公開、劇場版アニメ『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」で注目を集める。「私にはこの2曲を歌い続ける責任がある。活動を復活する時、そう実感しました」(奥さん)

『会いたいと思えること』
「会いたいと思えること」「奇跡のかたまり」など全12曲を収録したオリジナルアルバム。初回限定盤のBDには、メジャーデビュー20周年記念ライブの模様を収録。「会いたい人には会いたいし、自分が好きだと思える自分になりたい。30代の頃は『そうは言っても……』という気持ちもありましたけど、今はため息をつきながら生きるのはもったいないと思うようになりました。年齢を重ねた今の気持ちが詰まっています」(奥さん)
■NEW RELEASE

『クラウン新車で買ってあげる』
*各配信サイトにて配信中(デジタルリリースのみ)
素直になれなかった亡き父への想い、褒められたかった本音などを赤裸々に綴ったナンバー。やるせない想いと、切なくも力強く響くギターサウンドがより胸を締め付ける。マンガ家・薄場圭の『僕とお父さんについて』とのコラボ曲。

『stella』
初回限定『天幕のジャードゥーガル』盤(CD)1320円(税込)
通常盤(CD)1320円(税込)
アニメ『天幕のジャードゥーガル』のために書き下ろされた、緊張感と疾走感あふれるロックチューン。希望と絶望を胸に、前に進む歌詞に心を奪われる。カップリングには代表曲『眠り姫』のHappy Ending Versionを収録。

『DIFFERENT』
初回限定盤A(CD+BD)8800円(税込)
初回限定盤B(CD+Photobook)5500円(税込)
通常盤(CD) 3300円(税込)
世界中から注目を浴びる彼らの待望のアルバムがリリース。より強いアイデンティティを提示した今作には、“どんな自分も素敵な個性”という、世界を見た彼らだからこそ伝えられるメッセージが込められた渾身作。
文:吉田可奈
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路上ライブ時代から、相手の顔が見える距離感で歌を届け続けてきた奥さん。スタイルを変えることなく昨年メジャーデビュー20周年を迎えたが、その道のりは平坦ではなかったという。
「常に曲づくりに追われて、余裕がなくて。デビュー15周年を迎えたあとも全力で頑張れなくなり、こんな自分じゃ『応援してください』なんて言えないなと思ってしまったんです。そこでライブ活動もファンクラブやレギュラーラジオも終了して、コロナ禍で社会とのつながりもなくなって。そうやってすべて手放したら、自分にとって本当に大事なものがわかったんです。私は目の前の人たちに向けて歌い、その人たちの喜びや感動をエネルギーにしてきた。それでしか生きている実感が得られないんだ、と。20周年を迎えて、やっと覚悟が決まりました」
「最初は会いたいと思うから一緒にいたけれど、いつしかひとりの時間が欲しくなり、素直に会いたいと思えなくなっていて。会いたいと思える人がいること自体が奇跡。そんな思いが、タイトル曲だけでなく、アルバム全体のテーマになりました」
心にすとんと落ちる歌詞も、奥さんの持ち味。
「簡単な言葉で、深い意味のある詞を書きたくて。メロディとのマッチングも大事で、自分の声が一番よく響くところに印象的な歌詞を乗せています。昔は恋愛ものの小説やエッセイから、歌詞のヒントを探すことも。中でも、益田ミリさんの世界観が好きですね」
9月からは、全国12カ所をめぐる弾き語りツアーも開催する。「アルバムの曲を聴いてもらうのが楽しみです。ピアノひとつで私ならではの世界観を作れるよう、このツアーで弾き語りをもっともっと極めたいです」
取材・文:野本由起 写真:キムラタカヒロ
おく・はなこ●千葉県出身。路上ライブの驚異的な集客が話題となり、2005年にメジャーデビュー。06年公開、劇場版アニメ『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」で注目を集める。「私にはこの2曲を歌い続ける責任がある。活動を復活する時、そう実感しました」(奥さん)

「会いたいと思えること」「奇跡のかたまり」など全12曲を収録したオリジナルアルバム。初回限定盤のBDには、メジャーデビュー20周年記念ライブの模様を収録。「会いたい人には会いたいし、自分が好きだと思える自分になりたい。30代の頃は『そうは言っても……』という気持ちもありましたけど、今はため息をつきながら生きるのはもったいないと思うようになりました。年齢を重ねた今の気持ちが詰まっています」(奥さん)
■NEW RELEASE

*各配信サイトにて配信中(デジタルリリースのみ)
素直になれなかった亡き父への想い、褒められたかった本音などを赤裸々に綴ったナンバー。やるせない想いと、切なくも力強く響くギターサウンドがより胸を締め付ける。マンガ家・薄場圭の『僕とお父さんについて』とのコラボ曲。

初回限定『天幕のジャードゥーガル』盤(CD)1320円(税込)
通常盤(CD)1320円(税込)
アニメ『天幕のジャードゥーガル』のために書き下ろされた、緊張感と疾走感あふれるロックチューン。希望と絶望を胸に、前に進む歌詞に心を奪われる。カップリングには代表曲『眠り姫』のHappy Ending Versionを収録。

初回限定盤A(CD+BD)8800円(税込)
初回限定盤B(CD+Photobook)5500円(税込)
通常盤(CD) 3300円(税込)
世界中から注目を浴びる彼らの待望のアルバムがリリース。より強いアイデンティティを提示した今作には、“どんな自分も素敵な個性”という、世界を見た彼らだからこそ伝えられるメッセージが込められた渾身作。
文:吉田可奈
