――昨年はアルバム発売以降、ほぼ月1で渋谷BOXXにてライブをやられましたが、継続してライブ経験を重ねていくことによって変わってきたことはありましたか?

高橋:得たものは大きかったですね。毎日、追い掛ける物があったので。その月のライブが終わったと同時に次のライブのことを考えなきゃいけないじゃないですか。休まずに頭を動かすことができたので、勉強になったし、出会いもたくさんありました。でも、周りのスタッフやバンドのメンバーと色々話していく内に、「忘れていた物があったな」と思ったんですよ。それをまた「ちゃんと思い出さなきゃ、ずっと大切に持ち続けなきゃ」と思わせてくれたのは、カップリングの「感じるまま」という曲だったんですよね。

――「感じるまま」は、個人的な感想ですが、尾崎豊のような日本のロックの要素を感じました。

高橋:嬉しいです。

――等身大という意味でも、英詞だとあまり実感が無いのかなと。

高橋:実感がなかったり、単純に難しくて苦手だという(笑)。日本人なので、日本語を大事にしたい気持ちはありますね。歌詞を書く上でも、最近は色んな表現の仕方をしてみたいと思うので、英詞も勉強しようと思うんですけど、1番大事にしたいのは日本語ですね。

――日々の生活の中で、様々なニュースを目にする機会もあると思いますが、そういう時に触発されて歌詞を書くことはありますか?

高橋:ありますね。そういう時は携帯に打って、パソコンに送って、「日常フォルダ」みたいな物に保存しています。真面目に考えることはいっぱいありますね。なぜだろう?すごく敏感に深く考えていってしまう。また、それを真面目に聞いてくれる人がいたりするので、もっと深い話になっていけるし、そういうことをできるのがすごく楽しいですね。

――「僕たちの行方」でデビューしたのはちょうど高校入学時でしたが、高校生活最後の年を迎えるにあたって、何か意識することはありますか?

高橋:あと1年だけなので、おバカな高校生活を送りたいなと思って。進学を考えている子達は勉強が忙しくなったら遊ぶのは大変かもしれないけど、時間を見付けて皆と遊べたらいいな。最近すごく色んな人と話したくて、出会いたい。1番身近にいるしゃべり相手が学校の友達なので、まだ話したことがない子も多いし。話してみると皆、惹かれる部分がたくさんあって。この間もあまり話さなかった子と将来のことを話したり(笑)。初めて話すのに、そんなことを話してくれるんだなと。皆、悩みはあるみたいで、そういう話の中で惹かれる言葉がたくさんありました。

――この後に控えているレコ発ライブはどんなライブにしたいですか?

高橋:今年はおバカになりたいので、そういう要素がちょっとずつでもライブに出せていけたら、もっと楽しいことが出来るんじゃないかなと。今年1発目として何か面白いことが出来たらいいと思います。

――2007年はどんな年にしたいですか?

高橋:すげー1年にしたいです(笑)。「すごい高橋」が今年の目標で。何にしても、自分で「あ、すごかったな」と思いたいし、見てくれている人達にも「すごいじゃん」と思って欲しい。そういう1年にすると決めたので。

――今後、やりたいことはありますか?

高橋:具体的なことは無いんですけど、ライブができたり、CDを出せたり、歌う場所がずっとあったら、それだけで幸せだなと思います。

――「sympathy」以降はライブの占める割合が増えて、ロックな方向に向いていると思うので、「キャンディ・ライン」の様により一層、等身大の高橋瞳が出てくる1年のかなと。

高橋:そういう年にしたいですね。ライブもやりたいし。ツアーも早く出来るように頑張ります。

――ライブで行ってみたい場所は?

高橋:地元でワンマンライブをしたことがないので。

――仙台で凱旋ワンマンライブを。

高橋:是非やりたいです!

高橋瞳 - アーティスト情報

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