高橋瞳

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 2005年4月、デビューシングル「僕たちの行方」がオリコン初登場1位を獲得し、平成生まれのアーティストとして記録に残るデビューを飾った高橋 瞳。リリースを重ね、2006年4月に東京・渋谷CLUB QUATTROにて行われた初ワンマンライブでは、聴く者に深く突き刺さる歌声と、力強いライブパフォーマンスを披露し、ロック・ボーカリストとして新たな進化を遂げた。その後も5月、6月とSHIBUYA BOXXにて“sympathy”〜BOXXシリーズ〜と題してライブ出演を重ね、シリーズ3回目となるライブが8月30日に行われた。

 19時を過ぎ、サポートメンバーに続いて高橋 瞳がステージに現れると、待ちわびた観客から大きな歓声が沸き上がる。アニメ「BLOOD+」のオープニング曲にもなったサードシングル「青空のナミダ」からライブがスタート。疾走感溢れる曲を頭からハイテンションで歌うと、続く「メロディ」、「もうひとつの夜明け」と一気に駆け抜ける。

 ひと息ついて、最初のMCでは「みんな久しぶり。今日はすごく楽しみにして来ました。夏の最後の最高の思い出にしようと思います。」と挨拶。一人の音楽ファンとして参戦した夏の野外フェス“ROCK IN JAPAN”で感じた想いから、「いつか自分もこの曲を空の下で歌いたい」と、ラテンフレーバーな「sunshine」をゆったりと歌うと、観客もリズムに合わせて手を左右に振る。続く「コトノハ」では自らハーモニカを演奏。先程までとは一転してシリアスで切なげに歌う表情に、大人と子供の境界で揺れる17歳の姿を覗かせた。

 11月に発売となる新曲「コ・モ・レ・ビ」が、今秋公開となる映画「手紙」の主題歌として起用されることをファンに報告すると、客席からは「おめでとう!」との声が上がる。「木漏れ日みたいに温かい存在、私が毎日笑っていられるのは、そういう存在のおかげです。」と歌詞に込めた想いを明かし、発売に先駆けていち早く新曲を披露した。「みんなと分かり合いたいから、私はこれからも歌っていきます」と7月に発売された4枚目となるシングル「コミュニケイション」、そのカップリングに収録された真心ブラザーズのカバー曲「素晴らしきこの世界」と、いずれもメッセージ性の強い曲を、激しい感情をあらわにして熱唱した。

 ライブも後半に突入し、慣れ親しんだサポートメンバーを紹介した後は、「Beatin'」、「Get the future」、「冒険者」、「SKULL」と怒濤のロックナンバーが休みなしに続く。そして、「想い出は形に残さなくても、自分の中に残っています。この曲を聴いて夏の想い出を振り返ってくれたら嬉しいと思います。」とセカンドシングル「evergreen」を歌い、本編を終えた。

 客席から一斉の「瞳!」コールで呼ばれたアンコールでは、メンバー全員が“コミュニケイション”Tシャツに着替えて登場。16歳の自分をありのままに綴ったという「16」を感情豊かに歌い上げると、「今日はみんなの笑顔が見られて元気になれました。明日からまた頑張ろうね。」とデビューシングル「僕たちの行方」を最後に歌い、笑顔でこの日のステージを後にした。

演奏曲目
01. 青空のナミダ
02. メロディ
03. もうひとつの夜明け
04. sunshine
05. コトノハ
06. コ・モ・レ・ビ
07. コミュニケイション
08. 素晴らしきこの世界
09. Beatin'
10. Get the future
11. 冒険者
12. SKULL
13. evergreen
アンコール
14. 16
15. 僕たちの行方

高橋 瞳 - アーティスト情報
「手紙」公式サイト

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