【NHK連続テレビ小説「ばけばけ」】髙石あかりさん×トミー・バストウさん対談
連続テレビ小説「ばけばけ」は、小泉セツ・八雲夫妻をモデルとした物語。
数々の障壁を乗り越え、夫婦として共に歩み始めたトキとヘブン。演じる髙石あかりさんとトミー・バストウさんに、これまでの“笑ったり転んだり”の道のりを振り返って語っていただきました。
本記事は『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ばけばけ Part2』に掲載したインタビューからその一部をご紹介します。
(※NHK出版公式note「本がひらく」から抜粋)
『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ばけばけ Part2』表紙
髙石 視聴者として「ばけばけ」を見ていると、タイトルバックで感動します。トキとヘブン夫婦の関係性が表れていて。
トミー 本当に。放送開始から1、2週間はタイトルバックを見て毎日泣きそうでした。写真も曲もすごくすてきだから。
髙石 (川島)小鳥さんが松江ですてきな写真を撮ってくださったからこそです。
トミー あの撮影の日、日没を背景にした宍道湖畔のカットで制作統括の橋爪(國臣)さんが携帯電話で主題歌「笑ったり転んだり」を流してくれて……そのときも泣きそうだったよ。
髙石 夫婦のシーンをまだほとんど撮っていなかったころだけど、なぜか信頼し合っていましたね。トミーさんはこうするかな、じゃあこうしてみようと考えるのがすごく楽しかったし、安心感もありました。
髙石 トキとヘブンを強く引き合わせたのはやっぱり怪談。トキはヘブンさんの家に行くのが何より楽しみで、怪談を語るのも聞いてもらえるのも大好き。人生のピークと思うくらいに喜んでいるんです。台本を読んで、これまでのトキの人生でいちばんうれしい時間なんだと想像しながら演じた部分です。
トミー ヘブンは怪談を教えてもらって、今までになくワクワクしたと思います。そして、そのときに初めてトキをパートナーとして見る。一緒におもしろい人生を過ごせると気付いたはずです。
髙石 そこにイライザさんが現れたことで、トキにふと「寂しい」という感情が芽生え、ヘブンさんへの思いに気付く。銀二郎さんもずっと心にあった宝物みたいな存在ですけど、また別の、とても守りたい存在ができたんだろうと思いました。
トミー ヘブンにとってのトキも守りたい存在です。イライザとは手紙をとおしてロマンチックな関係が生まれていたけれど、実際に再会したら彼女の愛情表現がすごく強かった。束縛や独占欲のようなエネルギーがヘブンは少し苦手だったんじゃないかな。西洋での生活も、もう過去のことになっていたしね。
髙石 タイミングもありますよね。トキがヘブンさんへの気持ちを自覚したのは、第13週の家に帰るヘブンさんを橋から見送るシーンだと思います。全然カットがかからず、その間に気持ちがどんどん高ぶって「好きだ」と思った瞬間、気付いたら涙が出ていました。私にとってもすごく大切なシーンです。
トミー イライザとお別れして銀二郎も去り、お互いにとって怪談という世界を共有できる唯一の相手が目の前にいる。すべての状況がそろったし、愛している人だから触れたいと自然に思えた瞬間でした。いろんな人に傷つけられ、捨てられてきたヘブンだけど、トキは絶対に愛を返してくれると信じられた。
髙石 第13週の最後は「(お散歩)ご一緒して、ええですか」のタイミングで2人の心がつながった、大切なシーンでした。
『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説ばけばけ Part2』では、タイトルバックで使用されている川島小鳥さんの写真も共にお楽しみいただける当インタビューの完全版や、登場人物関係図、吉沢亮さんをはじめとする豪華出演者インタビュー、トキとヘブンの新居である武家屋敷や山橋薬舗などのセット解説、小道具などのこだわり紹介、熊本・焼津・東京などのセツと八雲の足跡をたどる紀行、『怪談』の誕生にまつわるストーリー、阿佐ヶ谷姉妹が語るふじきみつ彦作品の魅力など、ドラマを楽しむための記事を豊富な写真とともに掲載しています。
取材・文/安田 光
髙石あかり(たかいし・あかり)
2002年生まれ、宮崎県出身。主な出演作に、映画「ベイビーわるきゅーれ」「わたしの幸せな結婚」「私にふさわしいホテル」「遺書、公開。」「ゴーストキラー」「たべっ子どうぶつTHE MOVIE(声)」「夏の砂の上」、ドラマ「御上先生」「アポロの歌」「グラスハート」など。NHKでは、「東京の雪男」「わたしの一番最悪なともだち」に出演。
トミー・バストウ
1991年生まれ、イギリス出身。主な出演作に、映画「ジョージアの⽇記/ゆーうつでキラキラな毎⽇」「エクソシズム」「ネバー・バックダウン/⾃由への反乱」、ドラマ「イーストエンダーズ」「ザ・ウィンドウ」「SHOGUN 将軍」など。また、2007年にロックバンド「FranKo」を結成、リードボーカルとして現在も活動中。

