ESSEonlineで2025年11月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。

「家の顔」ともいうべき玄関は、家の印象を左右する場所でもあります。1年前に3LDKの注文住宅を建てた日刊住まいライターは、おしゃれな雰囲気を保ちつつ、機能性も高い玄関を目指したそう。ところが、実際に住み始めると、想定外の「使い勝手の悪さ」を感じる部分が見えてきた、と言います。今回ライターが後悔しているポイントについて、詳しく語ります。

※ 記事の初出は2025年11月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

「おしゃれな玄関」に仕上がったが…

筆者は、夫と2歳の子どもの3人家族。1年前に地元の工務店で3LDKの注文住宅を建てました。

玄関にはとくにこだわりたくて、収納力がありながらもわが家らしいおしゃれな空間にしたいと考えていました。そこで、シューズボックスの配置や式台の形、収納のレイアウトまで工務店と細かく打ち合わせをして設計してもらいました。

その結果完成した玄関は、希望どおり収納力を備えながらも広々とした空間に。家を訪れた友人からもほめてもらえることが多く、仕上がりには大変満足でした。

しかし、実際に生活してみると、「もう少しこうしておけばよかった」と感じる部分が見えてきたのです。

後悔1:「三角形」にした式台

わが家の玄関は、土間と上がり框(かまち)との間に約40cmの高低差があるため、段差を少なくするために20cmの高さの式台を造作しました。

式台の形は、シューズボックスに収納している靴を取り出しやすいよう、長方形ではなく三角形を採用。上り下りがしやすく、靴の脱ぎ履きも快適になりました。

しかし、いざ生活し始めると、三角形の式台の鋭角になっている部分は足の踏み場が少なく、シューズボックスの扉の開け閉めがしづらいことに気がつきました。

結局、いったんサンダルなどを履いて土間に降りてから靴を取り出すこともあり、「もっとシンプルな形にしておけばよかった」と後悔しています。

後悔2:コンセントの配置

玄関収納にはハンガーポールを取りつけ、アウターや傘をまとめて収納できるようにしています。この収納のおかげで、リビングにアウターを持ち込むことがなくなり、自然と片付けの習慣が身につきました。

しかし、この収納のなかにコンセントを設置しておかなかったことが、大きな後悔ポイントに。

というのも、わが家の周辺は坂道が多く、近隣の住民もほとんどが電動自転車を使っています。筆者も将来的に電動自転車を購入する可能性が考えられます。その際に必要な充電や雨の日の靴を乾かす靴乾燥機など、玄関には意外と電源の必要性があることに気づきました。

現在、わが家の玄関にあるコンセントはシューズボックス上の2口のみ。充電や乾燥機を使用する際には、そこから長い延長コードを垂らす必要があり、玄関の見た目が悪くなってしまうのも残念に感じています。

後悔3:傘かけフックの場所

注文住宅のデザインについてSNSで情報を集めているときに見かけたのが、玄関ドア横に取りつけられているマルチフック。濡れた傘を一時的にかけられるようにしている事例を見て、マネしたいと感じました。

しかし、わが家の外壁はガルバリウム鋼板のため、傘の先端や柄で外壁が傷ついてしまわないか心配になり、シューズボックスの側面にフックを設置することに。

ところが、シューズボックスと壁の間が想像以上にせまく、傘をかけるとどうしても壁に当たって濡れてしまいます。わが家では漆喰壁を採用しており、壁に泥などの汚れがつくと、落ちにくいのではと心配です。

結局、玄関で傘を広げて乾かしてから収納することになり、フックはあまり活用されていません。

 

収納力や機能性にこだわったつもりですが、後悔ポイントが多いわが家の玄関。

注文住宅の設計を考える際は、見た目のデザインだけでなく、実際に使うシーンを具体的に想像することが大切だと実感しました。

これから家づくりをされる方は、ぜひ実際の生活や将来必要になりそうなものを想定しながら、後悔の少ない玄関づくりを目指してくださいね。