@AUTOCAR

写真拡大 (全4枚)

やってみれば意外と簡単な消耗パーツの交換作業

カー用品を購入するときに商品価格を気にするのは当然ですが、『取り付け工賃』も忘れてはいけません。たとえば1万5000円で購入したものを取り付けるのに1万円の工賃が必要であれば、結局かかる費用は2万5000円となり、思わぬところで予算オーバーしてしまうということがあります。

【画像】まずは難易度の低いものからチャレンジ カーDIYの工程あれこれ 全3枚

一方で「工賃も含めて購入費は考えているよ」という人も多いでしょうが、もし工賃がかからなかったらもっと安く手に入れることができるわけです。


ワイパーの交換は超お手軽作業で工具もいらない。カー用品店によっては工賃サービスの場合もある。    浜先秀彰

そんなわけでオススメしたいのが、『カー用品のDIY取り付け』です。車種やメーカーによっては、クルマに付属している取扱説明書に作業手順が載っている場合もあります。また、カー用品メーカーの公式ウェブサイトに、イラストや写真を使って作業手順が掲載されていることも少なくありません。

とはいえ、DIY取り付けによって車両にトラブルが起きて損害を負っても、自己責任となることは認識しておきましょう。パーツやケーブルを破損させないよう丁寧に作業を進め、ぶっつけ本番ではなく、ウェブサイトなどで事前にできる限りの情報を集めておくことも大切です。

カー用品のDIY取り付け作業の中でも難易度が低いのが、消耗品です。じつはユーザー自身が簡単に作業できるような作りになっていることが多いのです。

たとえば『ワイパー』。基本的にワイパーブレードはフックで固定されており、ロックを押して引き抜くだけで取り外せ、逆の手順で取り付けられます。作業時間は片側10秒というところでしょう。ただしフック部がガラスに当たって割れる心配があるので、タオルを敷くなど配慮が必要です。

純正ブレードであればゴム部分だけの入れ替えもでき、こちらは古いものを片側から引き抜いたら新しいものをレールに沿って入れるだけです。

そして『エアコンフィルター』は、長期間使っていると目詰まりなどを起こしてエアコンの性能が落ちるため定期交換が必要ですが、これも難しくありません。車種によって装着場所は異なりますが、グローブボックスを取り外して裏側にあるカバーを外し、入れ替えればOK。工具は不要で、作業方法は車両の取扱説明書やディーラーで確認ができます。

バルブのLED化などお手軽カスタムもDIYで

クルマには多くのバルブ(電球)が使われていますが、これらの交換もそれほど難しくありません。

まずヘッドライトですが、光源にHIDやLEDが使われている場合は寿命が長いため、交換前提の作りになっていないことが多く、特殊な工具が必要な場合があります。


ハロゲンバルブ装着車にLEDバルブを装着。このようにエンジンルーム内に余裕があると作業しやすい。    浜先秀彰

ヘッドライト用バルブの交換ができるのは、基本的に『ハロゲンバルブ』です。近ごろはハロゲンバルブと換装できるLEDバルブなども多く、交換によって明るさを大幅に高める(寿命もアップ)ことができます。

作業は、ランプユニットの背面にあるコネクターや防水ゴムを外して、クリップで留まっているバルブを外して入れ替えます。慣れれば片側5分もかかりませんが、手元が見えにくく、手を入れるスペースが狭い場合があります。一部の車種についてはランプユニットを丸ごと外すなど、作業が大掛かりになるので注意が必要です。

クリアランスランプバルブやウインカーバルブ、バックランプといったバルブも交換は簡単です。

多くはコネクター部分を回転させるとバルブユニットが抜けるので、純正バルブを引き抜いて代わりに新しいバルブを入れれば作業完了です。こちらもヘッドライト同様にLEDバルブが多く販売され、換装が可能となっています。

車外だけでなく車内用のバルブ交換も基本的には同じですが、ルームランプやカーテシランプ、ラゲッジランプなどは内装にハメ込まれているクリアカバーを外す作業が必要となります。

市販されている『内張りはがし』と呼ばれている工具をすき間に入れてこじれば外せますが、引っ掛けているロック用のツメを折らないよう気を付けます。バルブ自体の交換は、外装向けのものと変わりません。

ドラレコやスピーカーなど大物にもチャレンジ

作業の手間は少しかかりますが、『ドライブレコーダー』もDIY作業をしやすいアイテムです。

一般的な前後2カメラモデルの場合、フロントカメラを内蔵した本体とリアカメラユニットの2ピース構成で、本体はフロントガラスの上部20%以内の範囲で視界の妨げとならない部分に貼り、リアカメラはリアガラスの熱線とできるだけ干渉しない位置に貼ります。電源は車両のアクセサリーソケットにプラグを差し込むだけです。


ドライブレコーダーの取り付け場所はフロントガラスの上部20%以内の範囲と決められている。    浜先秀彰

これで動作はしますが、見映えが悪くならないように、内張りの裏側や透き間にケーブルを取り回していき、場所によってはコードクリップも使います。

ミラー型ドライブレコーダーやデジタルルームミラーの場合には、純正ルームミラーにミラー型の本体を重ねて付属ゴムバンドで固定する作業をプラスします。電源ケーブルが常時ソケットに刺さっているのが気になる人は、市販の電源取り出しケーブルを使って車両ヒューズからの電源取得もできますが、作業はやや複雑になります。

カーAVシステムでは、カーナビやディスプレイオーディオなどメインユニットは配線が多いためDIY作業は難しくなりますが、『ドアスピーカー』の入れ替え作業であればチャレンジしても良いかもしれません。

ただしドアの内張りやスイッチ類を外したり、配線をドア内部に取りまわしたり、純正スピーカーユニットを取り外す手間はかかりますので、作業に要する時間は早くても片側で1〜2時間となります。

カロッツェリアブランドを展開するパイオニアでは車種別の取り付け情報を公開しており、大いに参考になります。

DIY取り付け作業は、単純に工賃を浮かすという目的だけでなく、自分のクルマの構造を詳しく知ったり、手をかけることで愛着も湧くなど、クルマ好きであれば楽しみを多く見つけられます。ゆっくりと時間を確保して、日曜大工ならぬ『日曜カーDIY』、オススメです。