勝利宣言を行ったトランプ氏(写真:UPI/アフロ)

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米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が民主党のカマラ・ハリス副大統領を破り、当選確実となった。SNSでは、大統領選をめぐるテレビ報道が『偏向』していたのではないかと非難する声が相次いでいる。

Xでは「通夜状態」がトレンド入り

現地時間2024年11月5日に投開票を迎えた米大統領戦では、米東部時間6日5時30分(日本時間19時30分)過ぎ、共和党のトランプ氏の勝利が確実となった。トランプ氏はすでに勝利宣言を行っている。

こうした中、日本のSNSユーザーからは「どう見てもトランプ圧勝なのに、未だ接戦とか報じてる様子がマスコミの凋落を示してるな」「マスコミの『通夜状態』、単なるトランプ支持の逆張りか、それとも偏向報道のツケ?」など、大統領選をめぐるメディアへの不信感をあらわにする投稿が相次いだ。

多くのメディアがこれまでハリス氏の優勢を報じてきたことに加え、投開票の最中もハリス氏の優勢を伝えるメディアが散見されたことなどに疑問を感じるユーザーが多かったようだ。

Xでは「トランプ圧勝」「勝利宣言」などにならび、「通夜状態」などのワードもトレンド入りした。

東浩紀氏「なぜリベラルが負けたかを考えるつもりがないひとは、現実について語る資格はない」

著名人らも、本騒動に言及している。

批評家の東浩紀氏は「トランプあっさり勝ちそうになってるけど、2016年に引き続いて民主党優勢ばかり報道してきたマスコミ、それを受けてコメントしてきた言論人やジャーナリストは、本格的に自分たちのバイアスを意識し検証しなおしたほうがいいと思う。たんに現実を見ていない」と批判した。

のちの投稿では、「ちなみに、ぼく自身はトランプは支持してません」と断りを入れつつ、「けれどもトランプが多くの人に支持されたという現実は認めるべきだと思う。それが認められず、大衆はバカで騙されているで片付け、なぜリベラルが負けたかを考えるつもりがないひとは、現実について語る資格はないですよ」と個人的な支持と現実を切り離して考えるべきだと主張した。

タレントのフィフィさんは、「『トランプの家族は今やイーロンマスクだ、娘のイバンカも妻のメラニアもトランプとは関わりたくないと距離を置いている』と日本の番組でコメンテーターが言いたい放題、悔しいあまり思わず口を突いて出た言葉がコレ?」と苦言を呈し、「トランプは差別主義だとか言ってだけど、どっちが差別的なのでしょうか恥ずかしい」と厳しくつづった。

その後もトランプ氏の優勢を報じるテレビ番組について、「選挙速報、どこもスタジオがお通夜で、現状を受け入れられず、コメンテーターがまだ必死にトランプを貶しまくっていてみっともない、なぜアメリカ国民の声をフラットに伝えられない?」と疑問をあらわにしている。