初代Xboxポータブル!? 当時の全タイトルプレイ可能
マザーボードをカットしてハンドヘルドに収めるという荒技。
Xbox公式のハンドヘルド端末は、今のところまだ存在していません。でももしMicrosoft(マイクロソフト)がそんな何かを考えているとしたら、ぜひこんなものを!と思えるものが登場しました。
といってもどこかで買えるものではなく、とあるXbox愛好家が2001年の初代Xboxをベースに自作したマシンです。そこには実際のXboxのマザーボードそのものが形を変えて搭載されていて、初代Xboxのゲームならどれでもプレイできるし、Wi-Fi接続機能を載せれば新生Xbox Liveを使った『Halo 2』のマルチプレイも可能になります。
初代Xboxを思わせるデザイン
Xbox愛好家にして自称「コンピューター/ゲームハードウェアとリバースエンジニアリングに不健全な執着を持つ木工職人・農夫」のRedherrings32氏が開発したハンドヘルドXboxは、形こそ違えど、初代Xboxのデザイン要素を多くの点で取り入れています。Xboxを作ったSeamus Blackleyらのスケッチのなかにこのデザインがあってもおかしくない感じです。
Redherrings32氏によればディスプレイは9インチ・480pで、筐体サイズに合わせてマザーボードを小さくトリミングする必要があり、そのために丸4カ月かかったとのこと。彼は同じものを作りたい人のために手順のガイドを公開してもいます。
Redherrings32氏は米Gizmodoの取材に対し、彼自身がプレイするのは主に『Halo: Combat Evolved』と『Halo 2』だと教えてくれました。ここまで来るにはかなりの労力を費やしたものの、
『Halo: CE』をポータブルでプレイしたいという思いが、プロジェクトを続ける原動力でした。
と語ります。
すべてオープンソースに
Redherrings32氏がXboxハンドヘルド開発を思い立ったきっかけは、YouTubeチャネル・Shank Modsで2018年、任天堂のWiiをミントの缶に入れ込んだプロジェクトを見たことでした。
Wiiってこんなに柔軟に小さくできるのか!と衝撃を受けつつ、Xboxでは誰も同じことをしていないことに気づいたRedherrings32氏は、ハンドヘルドXboxを作って2023年BitBuilt Summer Building Competitionに参加することを決めたんです。彼はこのプロジェクトを2024年に再エントリーしていて、11月8日に予定されるコンペティションの決勝進出者発表を待っています。
Redherrings32氏は、このハンドヘルドXboxの筐体を工業用プラスチックで3Dプリントしたそうで、3Dデータも公開中。筐体の内部にはRedherrings32氏がトリミングしたマザーボードがあり、そこにカスタムで作ったPCBが12個くっついています。このプロジェクトは完全にオープンソースで、GitHubから関連するファイルがすべてダウンロードできます。
Wi-Fi機能やストレージ拡張も
とはいえ小さなサイズなので、制約もあります。100WのUSB-C充電が可能ですが、バッテリーは約1.5時間しか持ちません。ディスクドライブは付いていませんが、ゲームは128GBのmicroSDカードで入れられます。ストレージとしてはこれからコンパクトフラッシュと、将来的にはSSDも搭載したいとのことです。
Redherrings32氏は、USB-Cポート経由でコントローラーを追加し、ローカルでのマルチプレイも可能にしたいと言います。実際それをしたら、小さな画面を二人で取り合うことになりそうですが、貴重な体験には変わりありません。
Wi-Fi接続には新たなプリント基板の追加が必要となりトリッキーですが、それができればXbox Liveが使えるようになります。その場合のXbox Liveは、もちろん2010年に終了したバージョンではなく、現在バージョンにはなりますが。ちなみに初代Xboxファンが立ち上げたInsigniaプロジェクトでは、Xbox Liveサーバーが復活しています。
もし実際にMicrosoftがハンドヘルドXboxを作るとしたらきっと、これとは違うものができるんだろうとは思います。ただ、同じくらいの熱量を感じるコンソールができたらうれしいですね。