発見された方形周溝墓

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縄文時代から明治時代の物まで、熊本大学のキャンパスから出土した遺物の展示会が、30日から熊大五高記念館で始まりました。

五高記念館で開かれている「熊大掘ったら色々出てきた」展。約4000年前の縄文土器や奈良・平安時代の土製の馬「土馬」など、熊大キャンパスから出土した遺物54点が展示されています。

熊本大学の埋蔵文化財調査センターは、学内の再開発事業に先立ち遺跡の発掘調査を行っています。2014年、黒髪南地区の理学部周辺の工事では、縄文時代の土器が出土したほか、埋葬された2体の人骨が見つかりました。

また去年、黒髪南地区新校舎の建設現場からは、弥生時代の有力者の物とみられる周りに溝をめぐらせた方形周溝墓が見つかりました。このほか、奈良・平安時代とみられる土製の印には、「國」の字が反転せずに刻まれていて、「呪(まじな)い用」と推定されています。

■熊本大学埋蔵文化財調査センター 山野ケン陽次郎助教
「黒髪キャンパスは北の方に立田山、南の方に白川、西側には坪井川があって、山と川に挟まれた場所。平野部をうまく使って山の幸もあれば川の幸もあって、住みやすい場所だったと思います」

この展示会は11月25日まで熊大五高記念館で開かれています。