「練習?一度もしたことないね」「ピアノより相撲と『暴れん坊将軍』」黒柳徹子や永六輔らと共演…《90歳の日本最高齢ピアニスト》の「パワフル人生」

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日本最高齢のピアニスト、ホキ徳田、90歳。(※徳は旧字)

彼女は六本木のライブハウスなどで月に2回ほど、その他もゲストで出演するなど、積極的にライブ活動を行っている。とにかく元気。パワフルすぎるミュージシャンだ。

家ではピアノは弾かない、相撲や『暴れん坊将軍』を見てるよ

ホキ「レパートリーは1000曲以上。それぐらいできないとプロじゃないよ。譜面? プロなんだから見るわけないでしょ!」

マネージャーの小宮博さん「たしかにそれぐらいはあると思います。ただし、お客様がリクエストしても、ホキさんが思い出すかどうかは、その時の運(笑)」

この日のライブでは、

『Summer Time』『Blue Moon』『枯れ葉』『It’s Only a Paper Moon』『My Melancholy Baby』『Over the Rainbow』『Fly Me To the Moon』『As Time Goes By』『Moon River』『Day by Day』

など往年の名曲を小宮さんの合図に合わせて次々と演奏する。素早く、かつ丁寧な指先の動きには目を瞠る。また、声量たっぷりの迫力ある歌声は実に若々しい。そしてなにより、小宮さんとの親子のような掛け合いが微笑ましい。

ホキ「練習? そんなもの一度もしたことないね。家にピアノはあるけど触ったことがない(笑)本番でビシッと決めればそれでいいのよ」

マネ「本当に練習しないんですよ。『誰もいないところで100回練習してもまったく意味がない。私は練習するためにピアノを弾いているんじゃない!』ってね」

ホキ「家ではピアノは弾かないから、相撲を見て、朝は『暴れん坊将軍』を見てるね。食事は作らないよ、若い頃からずっと。だから洗い物もしないから手が綺麗なのよ。とにかくお肉ばかり食べてるね。毎日食べないといられない。焼肉でもステーキでもなんでも!」

テレビ黎明期から黒柳徹子や永六輔らと共演

高校生の時にカナダへ留学して学んだ英語は今でも堪能。外国人ミュージシャンとの音合わせも英語で行っている。

ホキ「私、本名はヒロコっていうんだけど、留学先の子たちは『ヒロコ』って発音できないのよ。それでカナダのお友達にホキっていうニックネームを付けてもらったの。〇〇のホに△△のキでホキ徳田ね(笑)」

マネ「こらこら下ネタはやめなさい。『ホープのホ』に『希望のキ』でお願いします」

3歳からピアノを学び、父親の仕事の関係でテレビやラジオとも縁があった。テレビ黎明期から付き合いがあるのは同い年の黒柳徹子だ。

ホキ「テレビができた時から一緒に出てるからね。徹子や永六輔さんとみんなでね。編集なんてできないから全部生放送。ホント、いい加減なもんでしたよ。徹子も永さんも私も昭和8年生まれの同い年なの。『徹子の部屋』はフラッと六本木を歩いて立ち寄ったら出させてくれるのよ。10回ぐらいは出ているかな」

マネ「いやいや、フラッと歩いても出られません。それに10回も出ていません。たぶん4回ほど」

その後、テレビや映画などで活躍し、小橋智子らとともにコーラスグループ「スリー・バブルズ」を結成、日劇ミュージックホールなどで活躍した。

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