石破茂首相は28日の記者会見で、衆院選で自民党を含む憲法改正に前向きな「改憲勢力」の議席数が国会発議に必要な定数の3分の2(310)に届かなかったことを踏まえ「与野党の枠を超え、3分の2以上の賛成が得られるよう建設的な議論を行う」と述べた。

 改憲勢力は公示前、352議席に達していたが、今回の衆院選では297議席にとどまった。首相は、来年の自民結党70周年を控え「党是である憲法改正を前に進める」と強調したが、議論の進展には、立憲民主党など慎重派への配慮が一層欠かせない状況になっている。