先制点を挙げ、跳びはねて喜ぶ山形・城和

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◆明治安田J2リーグ▽第36節 山形1―0熊本(27日・NDスタ)

 7位モンテディオ山形は熊本を1―0で下し、クラブ記録に並ぶ7連勝を達成した。前半10分、DF城和隼颯(しろわ・はやて、26)がCKに頭で合わせて先制。そのまま逃げ切った。6位ベガルタ仙台は愛媛を2―0で破り2連勝。前節に続きJ1昇格プレーオフ(3〜6位)出場を争う3〜7位の全チームが勝利したため、順位は変わらない。

 右拳を突き上げながら、思い切り跳びはねた。前半10分、山形・城和が、MF小西雄大(26)の右CKに頭であわせ、ゴールネットを揺らした。シーズン途中の8月にJ2群馬から移籍後初ゴールとなり「うれしいというか、幸せなゴールだった。ゴールに浮かれることなく90分戦い抜けたことは良かった」。リーグでは6月20日の鹿児島戦以降17試合連続得点を記録。新戦力の一発が試合を決めた。

 山形移籍後、いち早くチームに適応するため、コーチ陣とセットプレーでの約束事を確認するための個人ミーティングを重ねた。そのおかげもあり移籍後4試合でスタメン出場、2試合で途中出場とプレータイムで貢献している。「試合に使ってもらうためには約束事を頭に入れないといけない。手助けのおかげで(チームに)慣れるのに時間はかからなかった」と感謝した。

 この日の勝利で連勝をクラブ記録に並ぶ7に伸ばしたが、渡辺晋監督は「クラブ記録を塗り替えるためではなく、われわれはJ1昇格するために戦っている」と表情を変えず、次節の水戸戦(11月3日、Ksスタ)に照準を合わせた。城和も「まだ自分たちの夢をつかむ事はできていませんし、プレーオフ進出に向けて、結果にこだわって戦っていきたい」。26歳が逆転J1昇格に向け体を張り続ける。

(太田 和樹)