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 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は27日、第41話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。

 第41話は「揺らぎ」。即位した三条天皇(木村達成)と藤原道長(柄本佑)による覇権争いが、早くも水面下で勃発。道長の息子たちの序列争いも表面化していく。その頃、まひろ(吉高由里子)は一条天皇を失った悲しみに暮れる藤原彰子(見上愛)を慰め、和歌の会を開くことに。

すると、招かれていないききょう(ファーストサマーウイカ)が現れる。さらに藤原賢子(南沙良)と双寿丸(伊藤健太郎)が仲を深め始め…という展開。

 寛弘8年(1011年)秋、和歌の会。赤染衛門(凰稀かなめ)、あかね(泉里香)、まひろが揃い踏み。そこへ、招かざる客のききょう(ファーストサマーウイカ)が現れる。

 ききょう「お楽しみの最中にとんだお邪魔をいたします。敦康親王様(片岡千之助)から中宮様へお届け物がございまして、参上いたしました」「お初にお目にかかります。。亡き皇后定子様の女房、清少納言にございます」「椿餅にございます。亡き院も皇后様も、お好きであられました。敦康様も近頃、この椿餅がお気に召して、中宮様にもお届けしたいと仰せになられまして」

 彰子「敦康様はお健やかか」

 ききょう「もう敦康様のことは、過ぎたことにおなりになるのでございますね。このようにお楽しそうにお過ごしののこととは、思いもよらぬことでございました」

 赤染衛門「私たちは、歌の披露をしておりましたの。あなたも優れた歌詠み。一首、お読みいただけませんか」

 ききょう「ここは、私が歌を詠みたくなるような場ではございませぬ!ご安心くださいませ。敦康親王様には、脩子内親王(海津雪乃)と私も付いております。たとえお忘れになられても、大丈夫でございます。失礼いたします」

 凍りつく藤壺。ききょうはまひろを睨み、その場を後にした。

 夜、まひろは「清少納言は、得意げな顔をした、ひどい酷い方になってしまった」(心の声)。「清少納言こそ…」と書き記した。

 第38話(10月6日)、ききょうが「私は腹を立てておりますのよ、まひろ様に!源氏の物語を、恨んでおりますの」と告げたのに続く亀裂。「枕草子」「源氏物語」の創作・執筆に影響を及ぼし合った“親友”の仲は戻らないのか。

 紫式部が「紫式部日記」において「清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人」と清少納言を批判・酷評した有名なエピソードがついに登場。今作流の展開・解釈に、SNS上には「ファッサマ少納言の殴り込み」「ダークサイドに墜ちてしまった清少納言が可哀想」「そりゃディスるわ。彰子様だって悲しくて傷ついておられるのに」「どちらの気持ちも分かるからこそ悲しい」「清少納言をこう使う脚本は本当に凄い」「これを『紫式部日記』にある清少納言への酷評につなげてくるのか。凄い構成」などの声が続出。反響を呼んだ。

 次回は第42話「川辺の誓い」(11月3日)が放送される。