7回途中1失点の好投でWS勝利! 山本由伸の”ヤンキースキラー”ぶりにMLB公式が注目「ほぼアンタッチャブル」「恐るべき打線を翻弄した」

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ジャッジを三振に切って取り、山本が吠えた(C)Getty Images

 大舞台で圧巻の投球をみせた。

 ドジャースの山本由伸は現地時間10月26日(日本時間27日)、本拠地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に先発。6回1/3を1安打1失点に抑え、日本人投手では2007年の松坂大輔氏以来となるワールドシリーズ勝利投手に輝いた。

【動画】変幻自在の投球でジャッジを圧倒! 山本由伸の奪三振シーン

 初回、先頭のグレイバー・トーレスにいきなり四球を与えたものの、後続を3者凡退。ア・リーグ本塁打王のアーロン・ジャッジからは空振り三振を奪い、上々の立ち上がりをみせた。

 1-0で迎えた3回。2死走者なしからフアン・ソトに153キロの直球を捉えられ、痛恨の同点ソロ本塁打を献上。山本にとって、この試合初めての被安打だった。

 その裏、味方が2本の本塁打で3点を奪い勝ち越しに成功すると、山本のギアが上がった。4回を3者凡退に抑えて流れを掴むと、降板する7回1死まで1人の走者も許さない完璧な投球を披露。強力ヤンキース打線から11人連続アウトを奪った。

 球数86球、許した安打はソトの一発のみという見事な投球をみせた山本に対し、『MLB.com』が「ヤマモトはワールドシリーズデビューでほぼアンタッチャブル」と題した記事を配信し、絶賛している。

 同メディアは記事の冒頭で「ドジャースがヨシノブ・ヤマモトと契約したのは、まさにこの瞬間のためだった」と伝え、興奮を隠しきれない様子。さらに、強力打線を抑えた山本の投球内容について「ソトのホームラン以外は、ヤマモトはヤンキース打線の恐るべき打線を翻弄した」と評価した。

 この日の山本の投球は、現地時間6月7日(同8日)にヤンキース戦に初先発して7回無失点と好投したことを「彷彿とさせるものだった」とし、「合計でヤンキースに13回1/3を投げて1失点しか許さず、被安打はわずか3本にとどまった」とヤンキースキラーぶりに注目した。

 また、同メディアによると「ロサンゼルスでのワールドシリーズ初先発となったヤマモトは、ワールドシリーズ史上11度目の6回以上1安打以下という登板を果たした」という。ドジャースではリッチ・ヒル(2018年の第4戦)以来だといい、山本の圧巻の投球を振り返った。

 チームをワールドシリーズ連勝に導いた山本。首脳陣、ファンの期待に応え、世界一に大きく近づいた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]