河村勇輝(C)ロイター/USA TODAY Sports

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 米プロバスケットボールNBAのレギュラーシーズンが、日本時間23日に開幕した。

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 メンフィス・グリズリーズとNBAで最大50試合まで出場可能なツーウエー契約を結んだ日本代表PG河村勇輝(23)は、ユタ・ジャズとの開幕戦(24日、テネシー州)でベンチ入り。

 開幕を前に河村は「想像以上に早くツーウエー契約を取れて本当にうれしい。(傘下Gリーグの)ハッスルでもグリズリーズでも最大限の力を発揮して勝利に貢献したい」と、喜びを口にした。

 早晩、NBAデビューを果たすことになりそうだが、グリズリーズでプレーする間は、ルーキーが避けて通れない義務を課される。

 NBAの新人は、雑用係として扱われるからだ。こなさなければならない仕事は多岐にわたり、遠征に出る際はロースター15人分の食事や飲み物を準備。食事は選手によって好みなどがさまざまで、個々の希望に沿って用意しなければならない。

 移動中に読む新聞や雑誌に加え、機内で流す音楽を選ぶのもルーキーの仕事だ。最近ではスマホやタブレットなどの充電器が必需品で、遠征にはメンバー全員分を揃えなければならない。

 遠征先でも休みはない。チームが使用する用具やトレーニング機材をトラックからアリーナに運び込むのもルーキーの仕事。試合前の練習開始までにボールや用具をコート上の自軍ベンチ脇に設置しなければならない。試合前にもかかわらず、雑務に追われるのだ。

 しかも、少しでもこの義務を怠れば、ベテランから厳しく叱責され、チームによっては罰金や2年目以降も雑用を課されるなど、しきたりは厳しい。

 立場が保証されないエグジビット10契約から這い上がり、夢舞台に立つ河村はコート外でもNBAの洗礼を浴びることになる。

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 河村の武器になるのは低身長だ。いったいどういうことか。バスケ界では超小柄に属す河村の「持ち味」とは。

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