国営防衛企業「トルコ航空宇宙産業」への襲撃を受けて派遣された警官ら=23日、トルコ首都アンカラ/Muhammed Abdullah Kurtar/Anadolu/Getty Images via CNN Newsource

(CNN)トルコの首都アンカラ郊外にある国営防衛企業、トルコ航空宇宙産業(TUSAS)の本社で23日、爆発があり、少なくとも5人が死亡したほか、22人が負傷した。トルコのイェルリカヤ内相が明らかにした。

イェルリカヤ内相はテロ攻撃によって死傷者が出たと述べた。武装した男女2人も殺害されたという。

ソーシャルメディアに投稿され、CNNが撮影場所を検証した映像には、TUSASで爆発が発生した瞬間が映っている。爆発後に駐車場と見られるところで銃器を持った人物1人が走っているのが確認できる。

トルコは北大西洋条約機構(NATO)に加盟している。NATOのルッテ事務総長は「深く懸念される」攻撃についてトルコのエルドアン大統領と協議したことを明らかにした。

TUSASのウェブサイトによると、同社はトルコの防衛産業の「外国依存」を減らすために、1973年に産業技術省下に設立された。

ニュース配信サイト「ミドル・イースト・アイ」のトルコ支局長のラギップ・ソイル氏がCNNに説明したところによると、TUSASはトルコ最大の防衛企業の一つで、武器搭載型のドローン(無人機)や戦闘機を製造している。

エルドアン氏は新興国グループ「BRICS」の首脳会議に出席するためロシア西部カザンを訪問中。テロ攻撃を受けて、ロシアのプーチン大統領は哀悼の意を表明した。

米国務省の報道官は情報を収集中であることをCNNに明らかにした。