【ひみつのうつ子ちゃん】寝つきが悪い0歳児がやっと寝た後、カップラーメンの「ご褒美」が悲劇に終わった瞬間

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X(旧Twitter)で子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ポストし、話題を集めている「ひみつのうつ子ちゃん」(@utuko_chan)。「いいね」1万超えも多数! 人気の秘密は、「あるあるの共感力」です。そんな話題のポストでは書ききれなかったエピソードをうつ子ちゃん自身が執筆。

4歳の誕生日を迎えたうつ子ちゃんの息子さん。新生児だった息子さんが気づけば4歳に。誕生日を機会に昔を振り返ったうつ子ちゃんが思い出した新生児育児あるあるな出来事とは……? Xで2万もの「いいね」やコメントが集まったエピソードです。

4歳になった息子に出産時の出来事を話してみた

先日、我が家の息子が4歳になりました。息子が自慢げにロウソクの火を吹き消した日の夜、寝かしつけをしながら出産のときの様子を息子に話してみることにしました。

「まだ生まれないんですか?」「う〜ん、まだかかるね。まだいきまないでね」と陣痛のシーンから、息子が「オギャァ」と産声をあげるまで、小芝居をはさみながら臨場感たっぷりに語ってみたのです。息子は初めて聞く自分の生まれたときの話を、暗闇の中で目をまんまるに光らせながら「それで?」「まだ生まれないの?」「どこから生まれるの?」など興味津々。そして私の語りもクライマックスに……!

無事に赤ちゃんが産声をあげた場面で、私の目をじっと見つめ、ひと呼吸おいてから「ねぇママ? ママは、ほんまにがんばったんやなぁ…」と息子がボソッとつぶやいたのです(笑)。

あの日、あんな小さくて、真っ赤な顔で懸命に産声を上げていた新生児だった息子が、私の横でしんみりしながら私を褒めてくれている……。なんだかとってもうれしくて、思わず笑ってしまいました。そして、時が経つのってなんと早いのでしょう。あんなに小さかった赤ちゃんがもう4歳だなんて……! きっとあっという間に成人し、親元を離れてしまうのだろうな……と思うと、すでに寂しさでうずくまってしまいそうになりますが、いつまでも親元から離れないというのもまた困ったものなのだろうし……。きっとそんな親心の葛藤が今後も幾度となく押し寄せてくるのだろうな、と思ったうつ子でした。

今回は、そんな寂しさを紛らわすため、息子の新生児時代から育児あるあるエピソードをお伝えします。

手も目も離せない育児のお供のカップラーメン

2ヵ月前、大学時代の親友が出産をしました。私は大阪在住、彼女は東京在住なので、なかなか会えないのですが、いつも「元気にしてるかな?」「どうしているかな」と想い出す、私にとって大切な友人です。

先日、そんな彼女から電話がかかってきました。出産時の話になったのですが、かなりの難産で“命がけ”の出産だったようです。話を聞いていた私もドキドキするほど、相当大変だったようです。でも出産後は、赤ちゃんはよく寝てくれ、実家からお母さんも手伝いにきてくれて、「夫も面倒をよくみてくれるんだ」と、まるで自分も赤ちゃんのような生活をしていると話してくれたのです。よかった! きっと産後の肥立ちもよくなることでしょう。電話で元気な声を聞いて心から安心しました。

この時期、「赤ちゃんが寝てくれる」というのは、ものすごく最高のことだと思うのです。というのも、うちの息子はとにかく、全然、まったく、「寝ない子」でした。いつまでも寝てくれず、見事な細切れ睡眠……。なんとか寝かしつけようと、夫と交代で立ったまま抱っこし、屈伸運動を1000回くらいやっていた記憶があります(笑)。

そして私は魔の寝不足地獄に陥り、常にガルガルイライラ、夫にもイノシシのように衝突し、相当な苦労をかけましたね。寝不足かつ、慣れない育児にボロボロで、気づけば食事もきちんと摂れていないことが多く、夜中にお腹がグーとなってしまうことも……。そんなとき、私の常備食となっていたのがカップラーメンでした。息子も夫も寝静まった後に食べる、カップラーメンのおいしいことたるや! どこぞの人気ラーメン店にも負けるとも劣らない感動がありました。そして、疲れた私の心をホッと和ませてくれたのです。

あと、ちょっとだったのに……!

やっと眠りについた息子のそばで、「もう大丈夫かな」としばらく様子を見て、「よし、もう多少の物音では起きないだろう」とベッドから離れ、抜き足差し足でキッチンへ。そーっとポットのお湯をカップラーメンにそそぎ、時計の針を確認。この待っている時間が幸せなんですよね……。

グーッとなるおなかを抑えながら、これからの至福のおひとりさまを満喫しようとしたお湯を注いだ2分59秒後に、「オギャァァァ!!!」と部屋に響き渡る天使の泣き声……。ムンクもびっくりの絶望の表情で、私は自分の胸ぐらをギュッと掴んでいました。

再び息子を寝かしつけ、やっとテーブルに戻ってカップラーメンをみると、なんということでしょう!汁を吸いまくった麺が蓋から溢れんばかりに膨れ上がり、私は再びムンクの叫び顔になったのでした……。

大変だって、言い合える社会に

このカップラーメンのエピソードをXにポストしたところ、約2万件もの「いいね」をいただきました。「あるあるすぎる」と同じように伸びた麺にやられた者たちから多くの反応をいただきました。

◇『本当によくある……笑 カップラーメンは簡単に作れるから頼ってるけど、麺が伸びちゃうと思うと中々食べられない(笑)』

◇『カップラーメンではないけれど、昨日湯船に浸かろうとしたら娘が泣き出したときの私でもあるわ……』

◇『実家遠くてだいたいワンオペ、やっとの思いでお昼寝時間に合わせて洋麺屋五右衛門に入り、料理が運ばれてパスタをすくった瞬間泣き始めたのを思い出した』

タイミング抜群の赤ちゃんたちですよね……。今振り返ると「ふふっ」と笑って済ませることができますが、その場、そのときの感情といったら、大嵐にグワングワン揺られる船のようでした。落ち着かせようにも自力では抑えられない。やりたいときにやりたいことが出来ないって、「こんなにつらいことなのー!」と世界中に叫びたい気持ちになったこともありました。

カップラーメンを落ち着いて食べられるようになりたい、ゆっくり湯船につかりたい、あと30分でもいいから熟睡したい……と思っていたあの日々。毎日が慌ただしく、今日はうまくいったということも翌日にはうまくいかないこともあって、勉強や仕事のように頑張れば報われるわけでもなく、いくら頑張っても「すごいね」「偉いね」とは言ってはもらえない。子どもを産んだらできるのが当たり前で、するのも当たり前……。ワンオペだって多いのに、そんなの不条理すぎる……!と嘆いていた時期もありました(今でも嘆くこともあります……笑)。

そして、親や先輩ママたちからは「子どもの成長なんてあっという間」「そんなときもあったなって、今は思うよ」と言われ、そのたびに「ぐうの音も出ないこと言わないで。その一言を言われるとつらい。今が大変なのに……」と思ったこともぶっちゃけありました。

でも、親や諸先輩方の話は本当だったのだなと思います。ただ泣いているだけだった新生児の息子ですが、なんと先日リビングの大きなテーブルを動かすのを手伝ってくれたのです。こんな小さな子に手伝いは無理かなと思っていたのですが、一生懸命お手伝いしてくれて驚きました。「もしかしたら息子は、私たちが思っている以上にいろんなことが出来るのかもしれない」と。まだ小さいからムリだろう、まだ出来ないだろう、そんな風に色んな場面で思うことがありますが、大人の勝手な思い込みを取っ払うことで、もっといろんなことに挑戦し成長する姿が見られるのではないかと感じたのです。出来ると信じる心が大切なんだなと。母になって4年、まだまだ私も成長中です。

そして、今大変な時期の育児をしているママさんやパパさんに、心からお疲れ様とお伝えしたいです。「大変なのは今だけですよ」なんて私は言いたくありません。育児って「今」が大変なんですよね。でも、「大変」「助けて」は我慢しないで言っていいということは忘れないでください。言ったって誰も助けてくれないこともあるかもしれませんが、溜めないで吐き出すこと、ときには夫や周囲にガルガルしたっていいと思うんです。伸びたカップラーメンは頑張ったママさんやパパさんの証、なんだなとしみじみと感じました。本当に私たち、お疲れ様です、ワッショイ!!

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