ノックを受け送球する中野(撮影・田中太一)

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 「阪神秋季練習」(22日、甲子園球場)

 阪神の中野拓夢内野手(28)が22日、11月1日から高知県安芸市で行われる秋季キャンプに参加することを明かした。不本意な成績に終わった今季からの巻き返しへ準備を整える。

 藤川新監督の始動となった甲子園での秋季練習初日。「自分もやるだけだと思っている」と再スタートへ前向きな気持ちを口にしつつ、球団初の快挙を逃した今季への心残りも明かした。

 「もちろん悔しい。連覇がかかった中でのこういう個人の結果というのもあったので」。4年目の今季は2年連続で全143試合に出場したが、打率・232、1本塁打、32打点。打撃3部門は全て昨季から成績を落とした。盗塁数も昨季の20から6と大幅に減った。

 来季以降もレギュラーとして活躍するために安芸で自分を見つめ直す。「来年やり返すという意味で、この秋またしっかりと鍛え直したい」と力を込めた。

 秋季練習の開始前には藤川新監督の訓示に聞き入った。「空気を変えたい、明るくやりたい、ということをおっしゃっていたので。キャンプからしっかりと盛り上げていけるようにやっていきたい」。新指揮官が現役を引退した20年度ドラフトで指名を受けたため、チームメートとしてプレーした経験はない。技術と体力の向上はもちろん、互いに理解を深め、実りの多い秋にする。