山崎豊子さん原作のテレビ朝日系ドラマ「花のれん」に主演する北川景子

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 女優の北川景子(38)が、作家・山崎豊子さん(2013年死去、享年89)原作のテレビ朝日系ドラマ「花のれん」(来年放送予定)に主演することが22日、分かった。

 山崎さんの生誕100年を記念し、初期の代表作で直木賞を受賞した同名小説をドラマ化。同作は、吉本興業の創業者・吉本せいさんをモデルにショービジネスに人生をささげた女性を描き上げたストーリー。

 明治から昭和にかけて“女性プロデューサー”の先駆けとして道を切り開いた主人公を演じる北川は「演じていて感じるのは、とても強い女性だなということ」と感嘆。「特に夫亡きあと、息子を育てながら一人で寄席を拡大したところは、気丈でタフだなと思います。明るく前向きな女性なので演じながら彼女に励まされ、勇気をもらっているような気がします」と明かした。

 もともと山崎作品の大ファンで、中学時代には「大地の子」や「二つの祖国」などを読みふけっていたという。北川は「両親も先生の作品が好きで、実家には文庫本がそろっていたので、夢中になって読んだことを覚えています」と回想し、「まさか自分が山崎先生の作品に出演できるなんてと驚きましたし、うれしかったです」と感慨深げ。「日本初の女性プロデューサーの一代記」ともいえる物語に、「涙あり笑いありのあっという間の2時間になると思います。ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいですね」と呼びかけた。