米ベライゾン、第3四半期売上高は予想下回る 端末買い替え減少で

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[22日 ロイター] - 米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが22日発表した第3・四半期決算は総売上高が333億ドルで、LSEGがまとめた市場予想334億3000万ドルをやや下回った。

サービス加入者数の伸びは堅調だったものの、携帯電話端末の買い替え件数が減少したことが要因。株価は4%超下落した。

高金利を背景に顧客が支出を控えたことで、携帯端末の買い替え件数は前年同期から10%減少した。ワイヤレス機器の販売は約9%減った。

携帯電話の月額課金契約者数は23万9000人増えた。ファクトセットによる予想21万8100人増を上回った。第2・四半期の増加数は14万8000人だった。

顧客がそれぞれの好みに応じてストリーミングサービスを追加できる「マイプラン」の利用が増えたことで、米通信市場で競争が激化する中でも底堅さを維持した。

米ワイヤレス市場が飽和状態に近づく中、各社は高速ブロードバンドインターネット事業の拡大を狙っている。ベライゾンは9月、光ファイバーインターネットプロバイダーのフロンティア・コミュニケーションズの買収で合意した。

ベライゾンのブロードバンドの新規加入は38万9000件。前年同期は43万4000件。ブロードバンド加入総数は1190万件を超えた。

固定ワイヤレスサービスの新規加入は36万3000件。総数は420万件近くとなり、目標の400万─500万件を1年以上前倒しで達成した。

特別要因を除く1株利益は1.19ドルと、市場予想1.18ドルを上回った。

純利益は34億ドルと、前年同期の49億ドルから減少した。