ESSEonlineで2024年9月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。

収納スペースを圧迫しないため、片づけをあとまわしにしがちな「小さなもの」。ですが、小さいからこそ手放しやすく、片づけると心まですっきりするそう。そう教えてくれたのは、整理収納アドバイザー・大木聖美さん。あえて見直したら家が片づいたものについて語ります。

※ 記事の初出は2024年9月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

手放す判断がスムーズにできる「自分の写真」

学生時代に焼き増ししてもらったままため込んでいた、たくさんの写真。数年前に一気に見直し、9割近く手放しました。自分の写真を一堂に集め見直しをしたのですが、家族の写真と違ってスピーディーに要不要の判断ができました。

年齢を重ね、思い出は「もので残さず、心のなかにあれば十分」と考えるようになったのも整理しようと思ったきっかけです。下記の基準で、処分する写真を判断しました。

・一緒にいる人がだれかわからない写真
・自分になにかあったとき、家族に見られたくないと思った写真
・同じシーンの写真は、自分がいちばんよく写っている1枚のみ残す

こうして厳選した写真は、小さな箱1つ分。その後も1年に1度のペースで見直し、少しずつですが量を減らしています。写真を処分しても思い出が減ることはないですし、なにかあったときだれに見られても恥ずかしくないと思うだけで、想像以上に心もすっきりしています。

増えすぎたアクセサリーを見直し、身支度もラクに

アクセサリーは小さいながらも種類が多く、気づいたら増えていたということになりがち。そこで、アクセサリーの収納スペースを見直してみたら、取り出しやすさも片づけやすさも格段にアップ。迷わず着用できるようになり、身支度の時短につながりました。

アクセサリーは重い、痛いなどつけ心地が悪いと、手に取る回数が減りますよね。要不要に迷ったら、まずは一度着用して判断することをおすすめします。ここも定期的に見直して、もう少し量を減らせたらいいなと思っています。

大量の小銭も、さまざまな方法で使用して減らしていく

子どもたちが幼稚園や小学校に通っていた頃、写真販売やイベント参加費などで小銭が必要な場面が多々ありました。そんなときにお釣りが出ないようにストックしていた小銭ですが、気づいたらもう何年も使っていなかったのです。

そして世の中はキャッシュレスの時代。このまま小銭を持っていては将来きっと困るはずと思い、昨年末から買い物のたびに意識して使うことにしました。小銭を入れることができる自動精算レジのあるお店を選び、買い物に行く際にお財布に小銭を毎回投入。一度に20枚前後と良識のある範囲で小銭を使うよう意識して、ジップバッグ2袋と缶に入っていた小銭を約10か月で使いきりました。

ほかにも交通系ICカードにチャージする、手数料無料の銀行口座に入金するなど、減らす方法はいろいろあります。一度に使用できる枚数に制限はありますが、コツコツ続けることで減らすことは可能。ため込むのは簡単ですが、使いきるのは倍以上の労力がいるのだなと実感しました。

小さなものは、片づけるのに体力を使わず気軽に始められるのがいいところ。見直すことで得られるすっきり感は、小さくても変わりません。気になるものがあれば、ぜひ見直ししてみてくださいね!