市川監禁事件、女性のキャッシュカード奪い現金引き出しか…緊縛され恐怖で暗証番号教える
千葉県市川市柏井町の民家で17日、住人の会社員女性(50)が男3人から暴行を受けて連れ去られた事件で、女性のキャッシュカードが奪われ、現金が引き出されていたことがわかった。
女性の親族によると、女性は室内で体を縛られた際に暗証番号を聞かれ、殺されるのではと恐怖を感じて教えたという。県警もこうした経緯を把握し、裏付けを進めている。
これまでは、女性の軽自動車やクレジットカードが奪われたことは判明していた。親族の説明では、キャッシュカードが奪われていたことも明らかになった。
女性は連れ去られる前、暗証番号を聞かれていた。親族が事件後、金融機関に問い合わせたところ、現金が引き出されていることがわかったという。
県警は、男らが指示役の指示を受け、聞き出した暗証番号が正しいか確認し、確実に金を引き出すため、女性を連れ去った可能性もあるとみて調べている。
女性はろっ骨や右手小指骨折の重傷、顔や全身に打撲
女性は肋骨(ろっこつ)や右手の小指を折る重傷を負っていたことが県警への取材でわかった。顔と全身は打撲していたという。
この事件では、県警が17日、埼玉県内の宿泊施設に女性を閉じ込めたとして、監禁の疑いで藤井柊(しゅう)容疑者(26)を現行犯逮捕。18日には、いずれも自称で横浜市旭区南希望が丘、内装工高梨謙吾容疑者(21)を強盗致傷などの疑いで逮捕している。
発表によると、高梨容疑者は17日午前1時15分頃〜午前2時45分頃、藤井容疑者とみられる男らと共謀して民家に侵入。就寝中だった女性の全身を粘着テープのようなもので縛り、「金はどこだ。殺すぞ」などと脅し、殴る蹴るなどの暴行を加え、携帯電話1台や軽自動車などを奪った疑い。容疑を認めているという。