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 ◇フランス1部第8節 Sランス1―2オセール(2024年10月20日 オセール)

 欧州5大リーグで日本人初の5戦連発を成し遂げた日本代表MF中村敬斗(24)にとっては有言実行弾になった。日本代表期間中に「まだまだスタッド・ランスでの連続ゴールを伸ばしていきたい。得点を量産していきます」と宣言。勢いではなく、フランスリーグ2年目で確かな自信が付いている。

 同点につながるオウンゴールを誘発したW杯アジア最終予選オーストラリア戦前も「何かを残したい」と話していたように、目に見える結果へのこだわりを強くして臨んでいる。元々得意としているカットインシュートに加え、縦への突破力が身に付いたことで常に複数のプレー選択肢を保持できるようになった。さらにスタッド・ランスでは今季ピッチ中央寄りのプレーを求められ、LASK時代から練習してきたゴール前へ入り込む動きの鋭さやタイミングも磨かれた。伊東からのクロスをヘディングで合わせた、この日のゴールは象徴的だ。

 かつて「スポンジのように吸収できるのは自分の武器でもある」と自己分析した。伸び代を残す24歳が得点に特化したアタッカーではないことは明白。引き出しの多さが、得点量産の根底にある。