試合前の円陣で声出しする萩尾(中央)=撮影・伊藤笙子

写真拡大

 「JERA CSセ・ファイナルS・第4戦、巨人4−1DeNA」(19日、東京ドーム)

 前日まで3連敗と後がなかった巨人は試合前の円陣の声かけを、登録メンバー外の萩尾匡也外野手が担当。「円陣だ!円陣しにきました!」と絶叫し「笑うアベには福来るというように、笑いを届けに来ました。チームは3連敗。なかなかきつい、厳しい状況ですけど、ここから絶対に勝って。あと2勝分、円陣用意してるんで。またあしたも来られるように。まずはきょう絶対勝ちましょう!さあ、行くぞ!」とナインを奮い立たせた。

 その効果はてきめん。阿部監督の積極采配に選手が応えて4得点し、CS初勝利を挙げて対戦成績を2勝3敗(リーグ優勝のアドバンテージ1勝を含む)とした。

 試合後、萩尾は経緯を説明。前夜零時前に亀井コーチから電話があり、コーチ陣から「普通に(午後)5時半に来てくれって言われたから、それで察した。円陣か、って」と自身に与えられた任務を察知したという。何を話そうか、どうしようかと考え続け「3時間寝られませんでした」と笑ったが「(流れを)変えたんですかね?みんなの緊張が和らぐようにと思っていきました」と見事、チームを勝利に導くことに成功した。

 第5戦前の円陣についても「もちろん」と話し、昼間はジャイアンツ球場で練習し、その後に東京ドームへ駆けつけると約束した。