阪神・藤川監督 前川&野口2者連続弾に「未来を感じさせてくれるような攻撃」「他の選手も素晴らしかった」一問一答
「フェニックス・リーグ、阪神8−6DeNA」(18日、ひなたひむかスタジアム)
阪神の藤川球児新監督(44)が18日、宮崎県内で開催されている「みやざきフェニックス・リーグ」のDeNA戦(ひむか)を視察し、前川右京外野手(21)と野口恭佑外野手(24)による2者連続本塁打を絶賛。「未来を感じさせてくれるような攻撃」と前日の訓示に応えた若虎からチーム強化への道筋を描いていた。以下、一問一答。
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−試合はいい部分も悪い部分もあった。
「ピッチャーの西(純)と椎葉。同じ投手として、この秋に元気な状態であれば、ピッチングコーチと一緒に思い切って取り組んでいけば、この2人は改善できる。方向性だけ見せれば、いけると思う」
−野手の方は。
「最高ですね。もう正直、言うことがない。本当に未来を感じさせてくれるような攻撃だった。前川もすごく良かった。DHの野口はずっと(グラウンドの)サイドでスイングして、振る準備をしていた。準備の大切さも見えた。他の選手も素晴らしかった。井坪も打ったし、中川も三振でしたけど、一球一球のボールに向かっていく姿と言うのは、本当に魅力的に映っているような選手ですね」
−昨日(17日)ミーティングで名前を出した前川、井上を見て。
「結果が素晴らしかったので誰が見ても良く見える。全体的にふっと抜けたような攻撃を見せてくれたというのは、やっぱり若々しいし、すごい勢いを感じました」
−「誰にでもチャンスがある」という話もした。
「福島が代走で出てヒット打って、走りづらい1ボールというカウントでスタートを切ってセーフになった。盗塁した山田も何かをしようとしているというのは感じさせてもらえた。その動きが非常に活発だと全体が変わる」
(続けて)
「そうなると競争じゃなくて自分を高めていっている。その姿が欲しい。競争してほしいわけじゃない。アスリートはまず『個』なので。それが集合体になるのが一瞬見えた。すごい勢いを感じたっていうのはそういうこと。チーム全体としてこれからどんな化学反応を起こしていくのか、それが楽しみで可能性を感じました。伸びしろをすごく感じさせてくれた」
−小幡と前川は今後も宮崎で試合に出るのか。
「そうですね。実戦があるうちは実戦があった方がいい。小幡に関しては故障の期間もあったので。今もヒットが出ていますし、ある程度いいイメージのまま終わって、最後まで経験してもらって、それから安芸キャンプにするというのが、僕としてはいいのかな」