17日、朝鮮人民軍を視察する金正恩朝鮮労働党総書記=ロイター

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 【ソウル=依田和彩】朝鮮中央通信によると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は17日、朝鮮人民軍の前線部隊の指揮部を訪問した。

 「我が軍隊は大韓民国が他国であり、敵国だという厳然たる事実をもう一度はっきりと認識しなければならない」と述べ、韓国への対抗姿勢を改めて鮮明にした。

 朝鮮人民軍が15日に南北軍事境界線の北側で韓国につながる道路や鉄道線路などを爆破したことにも言及し、「ソウルとの悪縁を断ち切り、つまらない同族意識や統一といった非現実的な認識をきれいに払拭(ふっしょく)した」と強調した。今後韓国を攻撃する場合、「同族ではなく敵国に対する合法的な報復行動になる」と主張した。

 朝鮮中央通信は17日、北朝鮮が韓国を「敵対国家」と規定する憲法改正を行ったと初めて伝えた。