楽天・今江監督「退任」の裏で暗躍する男の影…スポニチが出した「衝撃の報道」の真相

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今江監督は事実上のクビか

開幕前から戦力に不安があった東北楽天ゴールデンイーグルス。それを覆し、最後までクライマックスシリーズ(CS)進出争いに食らいついた。10月1日のロッテ戦の敗北したことで、CS進出はできなくなったが、今季から監督に就任した今江敏晃氏はチーム内外から高い評価を得ていた。

今江監督は昨年のオフに1軍打撃コーチから昇格し、12球団最年少監督として就任したばかりだったが今シーズン限りで退くことが分かった。

10月9日、西武との今シーズン143試合目のラストゲームで、今江監督の口からは、今後も球団を率いていくという強い意志が感じられる言葉が出たばかりだった。

その日の試合は延長12回までもつれ込むロングゲームに。4時間14分にも及ぶロングゲームを終えると全選手がグランドに整列。その前に立った今江監督は「チームには足りないところが沢山ある。秋から厳しい練習をしていきたい」と並々ならぬ思いを語っていた。

しかし、そこからわずか1時間後、森井球団社長は来シーズンの今江監督続投について明言をしなかった。

先日、三木谷浩史オーナーが今江監督の続投案を白紙にしたという報道が出たばかり。森井球団社長がこのとき今江監督の続投を明言しなかったのを、「事実上の“クビ”ということ」と話すのはさる球団OB。

「通常なら『来季の指揮にも期待する』とか言うはずですが、それもない。シーズン最終戦後に球団社長が監督続投を明言できないってことは、契約がかなり怪しいことを意味しています。退任は時間の問題で、残りの契約期間について球団は別の役職に就いてもらうよう説得すると思うが、今江監督からするとそんな対応に嫌気がさして退団する可能性があります」

2年契約で今年は就任1年目と途中にも関わらず打ち切られることになるが、その裏では「アノ男」が暗躍しているという。

三木谷オーナーを隠れ蓑にして球団をかき乱す

今江監督退任に関する報道がなされたのは10月10日午前3時。複数のスポーツ紙がネットニュースで「今江監督退任へ」と、球団が退任の方針で話を進めているという内容の記事を掲載したのだが、スポーツニッポン新聞社だけは『今江解任』と確信を持った書き方で掲載していた。

この裏には、ある人物が関わっていると前出OBが続ける。

「スポニチの元評論家には楽天球団の石井一久球団取締役シニアディレクター(SD)が名を連ねていました。監督人事にも関わらず中枢ポジションにおり、このルートから確証高い情報が流れた可能性が考えられます。そもそも石井SDは三木谷浩史オーナーと飲み仲間で、そこでの就活が実ってGMとして球団入りした経緯があります。

ところが編成では成果が出せず昨年までの3年間は現場監督もやりましたが、やっぱり優勝できずに退きました。しかしながらまだまだ人事に首を突っ込んで、球団を混乱に陥れている片棒を担いでいるのです」

「グローバル企業である楽天グループの総帥が球団の状況を事細かく把握するのは難しい。石井SDの進言が大きく作用していると考えるのは妥当なことです。次期監督候補にヤクルト時代の同僚だった三木肇二軍監督の名前が紙上に載ってるのも、そうしたことが影響しているのです」

楽天は今年で球団創設20年目の節目を迎える。しかし、たった1年でその座を追われた監督が多すぎる。田尾監督、ブラウン監督、大久保監督、梨田監督、三木監督、そして今江監督と6人もいるのだ。

もはや球団編成は機能不全を起こしているといっても過言ではない。

前出OBは「三木谷も面倒だけど、石井一久が球団人事を混乱させている最大の原因であることは間違いない」と話す。

グループ総帥を隠れ蓑にして自分の思い通りにしようとする人物こそ、組織にとっては本当のガンなのかもしれない。

『楽天・今江監督まさかの「続投白紙」…有能評価も球団トップが見過ごせなかった「ある一件」』では、三木谷オーナーと石井一久が今江監督に対して抱いていたとされる、ある選手の起用法について解説する。

楽天・今江監督まさかの「続投白紙」…有能評価も球団トップが見過ごせなかった「ある一件」