銃を撃った時に発射火薬が銃口付近で燃焼する際に発生する閃光を「マズルフラッシュ」と呼びます。このマズルフラッシュを10万fpsの超スローモーション動画で撮影した映像を、チャンネル登録者数1500万人超の人気YouTubeチャンネルであるThe Slow Mo Guysが公開しました。

The FATTEST muzzle flash - 100,000 FPS - The Slow Mo Guys @KentuckyBallistics - YouTube

弾丸径が0.950インチ(24.1mm)という大口径ライフル実包の「.950 JDJ」をSSK .950ライフル(通称ファットマック)で射出し、特大のマズルフラッシュをスローモーション撮影します。ファットマックは銃火器関連のYouTubeチャンネルであるKentucky Ballisticsのスコットさんのものです。



ファットマックを手に持つとこんな感じで、大柄なダンさんが持ってもこのサイズ感。このファットマックは世界に3丁しか存在しない希少なライフルで、重量は最も軽いものでも50ポンド(約22.7kg)とトンデモナイ重さです。



銃撃時の反動はなんと約200ポンド(約90.7kg)にもおよびます。



.950 JDJの実物はこんな感じ。火薬量はなんと2600グレインで、飛距離は約2200メートル、弾速は秒速2万5000フィート(約7620メートル)です。



撮影に利用するハイスピードカメラはTMX 7510。



ファットマックに.950 JDJを装填。



銃撃時の反動は以下の通り。



ファットマックでの銃撃を初めて体験したダンさんは、「肺が一瞬圧縮されて痛くなった」と感想を語っています。



銃弾が地面に直撃。



このファットマックでの銃撃の瞬間を8万2000fpsのスローモーションで撮影したのが以下。まずは銃口から灰色の煙が噴出。



煙と一緒に炎が広がります。



ダンさんの顔は瞬く間に見えなくなってしまいました。



煙の中から弾丸が飛び出してきました。



The Slow Mo Guysのダンさんとガブさんは「まるで火山の噴火のよう」とファットマックのマズルフラッシュを形容しています。



ファットマックで硬化鋼を銃撃した瞬間もスローモーションで撮影されています。弾丸は硬化鋼を貫通せず、粉々に粉砕されました。



続いて、巨大なボトルや缶詰を並べてファットマックで銃撃。



3万fpsのスローモーションで撮影しています。



銃口から煙が広がり切ってもまだ弾丸はボトルや缶詰に当たっていません。



ファットマックからボトルや缶詰を並べた場所までの距離は20ヤード(約18メートル)ほど。弾丸が着弾するまでの時間は約25ミリ秒でした。



直撃の瞬間を真横から撮影したのが以下の映像。



前方に配置されたボトルや缶詰が爆散。



よく見ると弾丸が貫通しなかったボトルや缶詰が机の上に残っています。