キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は10月7日、貿易業務管理ソリューション「TradeWise(トレードワイズ)通関データベースStandard Edition」の提供を開始した。Standard Editionは、顧客の利用要件にもとづき設計/開発する従来の提供方式(Enterprise Edition)に対し、機能を標準化することで顧客ごとの個別開発を最小限に抑えて低コストで短期の導入を実現するという。

「TradeWise通関データベース Standard Edition」のサービス概要図

○Standard Editionの概要

近年、ポストコロナの経済活性化や電子商取引量の増大により日本の貿易取引は急増し、貿易業務従事者の負荷が高まっており、輸出入許可情報を紙でやり取りしているケースも依然として多く、業務量の増加に対応できないため、システム化による生産性向上が求められているという。

TradeWise通関データベースは、輸出入許可通知情報をNACSS(Nippon Automated Cargo And Port Consolidated System:輸出入における税関そのほかの関係行政機関への手続きなどをオンラインで処理するシステム)から自動的に蓄積して検索を行うためのアプリケーション。

NACCSからの輸出入許可通知情報のリアルタイム通知、電子帳簿保存法に対応した関税帳簿の自動作成、輸出入許可通知情報をもとにした許可証のPDF生成などの機能を持ち、輸出入許可通知情報をデータベース化して活用することを可能としている。

Standard Editionは、さまざまな業種の企業が利用する機能を標準化して提供することで、低コストで早期の導入を実現し、貿易管理業務のデジタル化を促進するとのこと。

今後、Standard Editionは2025年10月からの第7次NACCS更改に対応を予定するなど、継続して機能強化を進めていく方針だ。なお、価格はライセンス費用が500万円(税別)〜。