彼は「ある意味でギャンブルでした。あまりにも時間がなかったんです。レコーディングしたデータをすぐに受け取ったのですが、とても満足しましたし、僕の声のトーンとよく合っていました。事務所を通じてコラボをしたのですが、たまたまビルボード・コリアのイベントでお会いしました。その時はレコーディング前だったのですが、次の日にすぐにレコーディングするということだったので、『よろしくお願いします』と言いました。『曲がとても良かったのでやろうと決めました』と言っていました」とつけ加えた。

歌手カン・ダニエルの魅力を評価してほしいという言葉には、「(知人に)良い意味で、『君が田舎者だから、みんなが君を好きになってくれるんだよ』と言われました。釜山(プサン)から来て、大胆にぶつかる姿勢を好きになってくださるのではないかと思います」とし、「あとは声色だと思います。ですがもともと自分の声はあまり好きではなかったんです」と話した。

大変だった時期についても打ち明けた。カン・ダニエルは「運が良くない時期もありましたし、最近のことなどは不可抗力でした。過ぎたことは過ぎたことですし、今回のアルバム活動の機会が貴重だと思います。休んでいる間、音楽がすごく力になりました。それが原動力になったと思います。僕には伝えたい話がありますし、自分が全く考えていなかった部分を気づかせてくれるのが音楽です。他のアーティストの音楽を聴いてインスピレーションをたくさん得たり、意欲が湧いてきます。また、ファンの皆さんが大きな原動力になっています」と語った。

空白期に、ファンのどのような言葉が一番大きな力になったかという質問には、「ファンの皆さんが、むしろ僕よりよく我慢してくださっていると思います」とし、「1年3ヶ月前に、この事務所に来てアルバムを準備する前は、別のことで挨拶していました。『なぜカン・ダニエルはアルバムを出さないの?』『仕事のやり方が変だな』と疑問に思っていたと思いますが、それに対して我慢してくれて、盲目的な信頼を寄せてくれたので、それが1番大きな力になり、頼りになりました」と答えた。

続いて彼は「ファンの方々からたくさん学んでいます。ある意味で冷静でもありますし、いくら愛情があっても知識がなければできないことなのに、僕の音楽を分析してくださいますし、僕のミューズでもあります」とつけ加えた。

アルバムに対する最も楽しみな反応と最も怖い反応については、「次のアルバムをいつ出すかということです。僕もインスピレーションを得る時間が必要ですから。楽しみな反応は、ボーカルや音楽カラーが今までとは違うと思いますが、それを気に入ってくださっている反応があるか楽しみにしています」と答えた。

1996年生まれのカン・ダニエルは、来年入隊を控えている。彼は「僕は音楽作業のスピードが出てきたら、早くやるタイプです。ずっと前から、入隊を控えて発売する曲は決めていました。4年前から考えていた曲なので、おそらくそれをメインにして、収録曲を埋めていく形で準備するのではないかと思います」と話し、「正確な入隊時期は僕が調整できませんが、(性格診断テストの)J(計画的な性格タイプ)としての希望は、来年の夏の終わり頃です。夏は訓練所が大変ですから。本当に個人的な希望です。そして、普通に陸軍がいいです」と語った。

除隊後の計画もすでに立てているという。彼は「計画していることがあります。その頃にはそのような音楽ができるのではないかと思っています。軍隊に行ってどのように過ごすかも計画しています」とし、「僕はJですが、あまりたくさんのことを考える方ではありません。むしろ何も考えないようにしています。ですが職業的、音楽的にはいろいろと計画を立てています。以前からバンドをやりたいと思っていました。これは本当の希望ですが、カン・ダニエルではなく、別の名前のバンドを組みたいんです。ドラムは叩けますが、ボーカルだけをやろうと思っています」と話した。