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 疑惑告発文書問題を巡る知事不信任決議兵庫県議会で可決された斎藤元彦知事(46)が26日、会見を開き、失職して出直し選挙に出馬する意向を明らかにした。

 「結論から言いますと、不信任決議を受けて、議会を解散することはせず、30日付で失職をする、次期知事選に出直し選挙に臨ませていただくと決めました」と述べた。今後は50日以内に出直し知事選が行われる。

 斎藤氏は会見冒頭で、超高級車センチュリーの解約、65歳以上のOB職員の関係先への天下り禁止、県立大学の授業料無償化、海外事務所の規模縮小など、この3年間での実績を次々にアピールした。一方で、疑惑の告発文書を作成した県幹部の男性を、逆に懲戒処分にしたことについては、「繰り返しになりますが問題はなかった」と、これまでの主張を変えなかった。SNSには「ほとんど出馬会見でしたね」「今日の会見は『自慢話』を言う場ではない」といった声も上がっていた。

 出直し選出馬は、25日の会見後に高校生から送られた「辞職しないで」といった内容の手紙が決め手になったと説明。「マスコミからの批判とか、すごいものがあるけれども、世間も厳しい目で見ているかもしれないけど、彼としては負けないで屈しないで、未来のために頑張って欲しいというお手紙をもらいまして」と明かし、「選挙は大変だと思うんですけど、頑張ってみようと覚悟を決めました」と述べた。辞職、議会解散という選択肢は最初からなかったといい、迷っていたのは「出直し選に出馬するかどうか」だったことになる。

 実績PRに、美談仕立てという会見内容。SNSには「悲劇のヒーロー気取りか」「実際、自分の家族がパワハラを受けても、友がパワハラを苦に亡くなっても。『続けてください』と言えますか?」「辞めてほしいと言う声には聞く耳持たない 都合の良い考え方」「苦情の電話がバンバン入ってるのに、その県民の声は無視かよ」「実際の地元の人々の声を聞けよ!」と、厳しい指摘が相次いでいた。