試合後、インタビューに答える大谷(撮影・小林信行)

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 「ドジャース4−3パドレス」(25日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は決勝適時打を含む3打数2安打2打点と躍動。悲願の地区優勝へ王手をかけ、ゲームセットの瞬間はベンチで絶叫した。

 「各打席、チャンスのいい場面で回ってきたので。勝ちにつながる一打が打てた」と振り返った大谷。「ファンの人の盛り上がりもありますし、集中できる環境だと思います」と言う。

 同点の六回、モレホーンとの対戦となった第4打席。スタンドからMVPコールが響く中、2球目の高めのストレートを見送ったが、ストライクと判定されると思わず固まり、スタンドからブーイングがわき起こった。

 それでも3球目のスライダー、4球目のフォーシームを見極め平行カウントに。5球目の甘い球を中前にはじき返し、勝ち越しの1点を奪った。一塁ベースを回った大谷は絶叫し、スタンドからは大歓声のシャワーが降り注いだ。

 大谷は四回2死一、二塁からの第3打席で右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、一時勝ち越しに成功。第1打席では四球を選んで先制ホームを踏み、シーズン130得点に到達していた。

 「場面関係なくいい打席を送れれば結果は出る。そこに集中したい」と語った大谷。本拠地Vへ「このためにここまで頑張ってきた。それができれば特別じゃないかなと思います」と力を込めた。

 メジャーに来て初めての優勝争い。「この最後の最後までいい試合ができるってことに感謝したいですし。ここまで健康を保って試合に全部出れたことが一番じゃないかなと思います」と語り、前夜はトリプルプレーでゲームを終えたが「最後、ああいう形で終わりましたけど。こっちは1点とってましたし。不運でしたけど、過程はそこまで悪くなかった」と振り返っていた。